「櫻井くん、久しぶり!潤が来てるって聞いたから来てみたら、櫻井くんも一緒でびっくりしちゃった!」
くふふって笑って、俺の隣にぺたんと座り込む。
「潤のトレーニング、ハードだったでしょ?」
「うん。めっちゃハードだった。逃げたくなる気持ちも分かるわ」
俺の言葉にあひゃひゃって声を出して笑ってから、『その節は大変お世話になりました』って、ぺこりと頭を下げてまた笑う。
「相葉くんは、これから?」
「うん。櫻井くんはもう終わりだよね?」
少し残念そうな顔に見えるのは、俺の願望込みの欲目だから?
「今日は休み?」
そう聞いた俺に、相葉くんの顔がぱあっと明るくなる。
「おやすみっっ!櫻井くんもお休み?」
「うん。風呂のんびり入って、飯いこうと思ってんだけど……飯、一緒行く?」
「いくいくいくいく!今日は40分のメニューだから、そのあとシャワーして1時間後なら合流出来るっっっ!!!」
全身で嬉しいって言ってくれてるみたいな相葉くんに、俺のテンションも上がる。
「ははっ、そんな急がなくていいよ。
俺も風呂はのんびり入るつもりだし、まだ飯には早い時間だしさ。
相葉くんが終わるまで、その辺の店見てるから、終わったら連絡くれたらいいし」
「俄然やる気出てきたっっ!」
腕をぐいんぐいん振り回して、相葉くんが立ち上がる。
「じゃ、頑張ってね」
「うん!後でね!」
「あれ、櫻井さん……相葉さんともやるの?」
「無理無理無理無理!!!!!」
頑張りますねぇって、笑うトレーナーと相葉くんに、勘弁してよって手を振ってスタジオを出る。
久しぶりに会った相葉くんは、やっぱり相葉くんで。
その事に、ちょっとほっとしている自分がいるのは確かで。
汗を拭くふりをして、勝手に緩む口元をタオルで隠しながらスパに向かった。