「すげえ人だな!」
運良く近くの駐車場に案内されて、パークの入口に行ったら物凄い人だかりで。
クリスマスだし、覚悟はしてたけどなぁって呟いたしょーちゃんが、俺の手をギュッて握った。
「迷子になるなよ?」
「ならないよ!」
女の子たちがしょーちゃんを見て、きゃあって言ってる。
大学生になって、免許も取っちゃって、しょーちゃんはどんどんかっこよくなって。
「雅紀?」
俺のこと、好きって言ってくれるし、大切にしてくれてるって分かってるけど。
「しょーちゃん、モテモテだね」
そんなこと、しょーちゃんに言ったって仕方ないのに。
思わず言っちゃった言葉に、俺のバカ!って下唇をぎゅっと噛んだら、しょーちゃんが物凄くニヤニヤしながら俺の顔を覗き込んできた。
「な、なに?」
「今の、ヤキモチ?」
「……う……」
改めて聞かれると、超絶恥ずかしいんですけどっ!!
ますます俯くしかできない俺の頭を しょーちゃんが優しくポンポンって叩いた。
「雅紀は素直で可愛いなぁー」
「ちょっ……子ども扱いしないでよ」
「子ども扱いじゃねぇよ、素直なキモチです」
真面目な顔してそんなことを言うしょーちゃんがおかしくて、吹き出した。
そんな俺を見て、しょーちゃんがへにゃって眉毛を下げて笑う。
「雅紀だけだよ」
「うん」
「雅紀だけが好きだよ」
「う、うん……」
いくら周りが賑やかでも、こんなに人がいるところでそんなこと言われたら……
「耳、真っ赤」
「うるさいよ、しょーちゃん」
あははってわらったしょーちゃんが、ベタな写真撮ろうぜー!って、大きなツリーの前でスマホを取り出した。
「全然入らねぇな」
「うん、ツリー、デカすぎだね」
まぁいっか!って、ツリーをバックに写真を撮って、しょーちゃんが、みんなに送っとこって、カズさんとおーちゃん先生と、潤くんと斗真くんにまで写真を送った。
「まさきぃ……ちょっと休憩……」
情けないしょーちゃんの声に振り返る。
「くふふ、今の、そんなに高くなかったじゃん」
「じゅうぶん高ぇだろ……」
今出てきたアトラクションを睨みながらしょーちゃんがそう呟いて、俺の手をぐいって引っ張った。
「うわ」
「ちょっと、俺も行きたいとこあんの。付き合って」
「え?」
俺の手を握りしめて、人の流れに逆らってどんどん進んでいくしょーちゃん。
どこに行くんだろ?って不思議に思いながら、その背中について行った。