花火 66 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。



「ご馳走様でした」


「楽しかったし、いいの見つかったし、付き合ってくれてありがとう」


店を出て、深々と頭を下げる櫻井くんに、僕もぺこりと頭を下げた。

顔を上げて笑ってから、駅に向かって並んで歩く。



「相葉さんって家どこなんですか?」


「え?あぁ……千谷」


「え?千谷?図書館から遠くない?」


「学生の時から住んでるから居心地良くて。櫻井くんは?」


「俺は図書館から徒歩15分くらい」


「あ、そっか。いつも自転車だもんね」


「あー、駅までかぁー」


櫻井くんがそう言って天を仰ぐ。



「え?」


そのまま視線だけを僕に移して、櫻井くんが言う。


「千谷、反対方向だからさ……相葉さんと一緒にいられんの、駅までだなって思って」


「くふふ、なにそれ」


「だって、今日、すげー楽しかったから」


そう言って笑うその顔に、胸がぎゅって痛くなるのはなんでだろう。



……相葉さん、誕生日はデート?」


「へ?」


突然変わった質問に、驚いて立ち止まる。



「クリスマスイブが誕生日だとさ、プレゼントって2つもらえんの?」


驚いてる間にまた、質問が変わる。



「あ、えっと、ひとつだけだった、かな……



誕生日とかクリスマスとか……楽しみでも何でもなかったって言ったら、櫻井くんはどんな顔をするんだろう。

サンタクロースなんて、信じられなかったって言ったら?



駅前のクリスマスのイルミネーションをぼーっと眺めていたら、ふわり、と柑橘系の甘いかおりがした。



「返すの忘れてた」


「あ、うん……


僕の首にマフラーをかけた櫻井くんが笑う。



「じゃあ、また」


当たり前みたいにそう言って、笑う。



「うん。気をつけて帰ってね」


「女子じゃねぇし」


あははって、笑うけど。

オンナノコだけが危ないわけじゃないんだよって、言いかけて止めた。

そんな世界、知らない方がいいに決まってる。



「相葉さんこそ、気をつけなよ?家ついたら連絡ちょうだい?」


「え?」


「心配だから、さ……


後頭部をカリカリ掻きながら、恥ずかしそうに笑う。



「じゃあ、櫻井くんも家に着いたら連絡してね?」


「ん、分かった……じゃあ、また」


「うん。またね」


繰り返される『また』に、『また』って言う、ちょっと寂しそうな顔に、胸の奥の方がぽわって温かくなって、チリッと痛んだ。


何度も振り返る櫻井くんに小さく手を振って、反対方向のホームに向かう。

どこかから吹いてくる冷たい風に、マフラーをしっかりと結き直した。