「さくらい、ね」
カランって氷を鳴らして松本さんが笑う。
「カズ、チェリーくんに『アメリカーノ』出してやってよ」
「誰のことだよ、それ」
「櫻井、だろ?チェリーじゃん。あ、もしかして嫌だった?」
「どういう意味だよ」
ニヤニヤと笑う、その顔を睨みつける。
「ちょっと、潤くん。ウチの店の子にちょっかい出すのやめてよ。
翔ちゃん、あそこのテーブルラストオーダー聞いてきて」
「……はい」
まだ、ニヤニヤしている松本さんをちらりと見てから向きを変えた。
誰がチェリーくんだよ。ふざけんじゃねぇよ。
なんで初めて会ったヤツにそんなこと言われなきゃなんねぇんだ。
J'sの服なんてもう絶対買わねぇ。
社長だがなんだか知んねぇけど、どんな繋がりがあんのか知んねぇけど、相葉さんがあいつと一緒にいたなんて、親しげに話してたなんて、やっぱり納得いかねぇ。
「翔くん、どした?」
空いたテーブルを片付けていたら、智くんがそっと近づいてきた。
「あいつ、知ってる?」
「あぁ、松本さん?あの人もてんちょーの友達みたいだよ。よく来んの。なんかどっかのブランドのデザイナーで社長なんだってさ」
「どっかのって……」
その答えが智くんらしくて、笑う。
ふたりで皿とグラスを下げに行ったら、また松本さんに捕まった。
「チェリーくん、大学合格したんだって?おめでとう。今度店に来なよ、智と。お祝いに何かプレゼントしてやるよ。カズの可愛いお仲間だしな」
「……お気持ちだけ頂いておきます」
「まぁ、そう言うなよ。せっかくここで会えたのも何かの縁だろ?」
そんな縁、いらねぇよって心の中で毒づいた。
そんな俺を見て二宮さんが苦笑する。
「翔ちゃん、くれるって言うんだからもらっておきなよ。悪いもんじゃないでしょ?」
「……」
俺と相葉さん、と、松本さん。
二宮さんが知るわけもないし、松本さんだってあの日、俺が見ていたなんて知るわけもないだろうし。
だけど、松本さんからなんとなく感じる棘はなんなんだ?
松本さんをちらりと見れば、綺麗に微笑む。
余裕たっぷりなその姿が、オトナっぽくてカッコイイなって思った自分に腹が立つ。
「じゃあ、今度…智くん連れていきます。
「……はい」
まだ、ニヤニヤしている松本さんをちらりと見てから向きを変えた。
誰がチェリーくんだよ。ふざけんじゃねぇよ。
なんで初めて会ったヤツにそんなこと言われなきゃなんねぇんだ。
J'sの服なんてもう絶対買わねぇ。
社長だがなんだか知んねぇけど、どんな繋がりがあんのか知んねぇけど、相葉さんがあいつと一緒にいたなんて、親しげに話してたなんて、やっぱり納得いかねぇ。
「翔くん、どした?」
空いたテーブルを片付けていたら、智くんがそっと近づいてきた。
「あいつ、知ってる?」
「あぁ、松本さん?あの人もてんちょーの友達みたいだよ。よく来んの。なんかどっかのブランドのデザイナーで社長なんだってさ」
「どっかのって……」
その答えが智くんらしくて、笑う。
ふたりで皿とグラスを下げに行ったら、また松本さんに捕まった。
「チェリーくん、大学合格したんだって?おめでとう。今度店に来なよ、智と。お祝いに何かプレゼントしてやるよ。カズの可愛いお仲間だしな」
「……お気持ちだけ頂いておきます」
「まぁ、そう言うなよ。せっかくここで会えたのも何かの縁だろ?」
そんな縁、いらねぇよって心の中で毒づいた。
そんな俺を見て二宮さんが苦笑する。
「翔ちゃん、くれるって言うんだからもらっておきなよ。悪いもんじゃないでしょ?」
「……」
俺と相葉さん、と、松本さん。
二宮さんが知るわけもないし、松本さんだってあの日、俺が見ていたなんて知るわけもないだろうし。
だけど、松本さんからなんとなく感じる棘はなんなんだ?
松本さんをちらりと見れば、綺麗に微笑む。
余裕たっぷりなその姿が、オトナっぽくてカッコイイなって思った自分に腹が立つ。
「じゃあ、今度…智くん連れていきます。
時間なんでお先に失礼します。智くん、帰ろ」
びっくりした顔で、俺と松本さんのやり取りを眺めていた智くんを引っ張ってロッカールームに向かった。
びっくりした顔で、俺と松本さんのやり取りを眺めていた智くんを引っ張ってロッカールームに向かった。