毎年、年末が近くなると5人での仕事が多くなる。
で、テレビ誌では何故か密着だの、全ペアツーショットだのって、そんな企画が目白押し。
いや、別にいいんだけどね?
俺ら、30過ぎのオッサンよ?
オッサン同士くっついてラブラブツーショットとかハート飛ばされるのもさ、どうかと思うわけ……
「近いな……」
スタジオに入った俺の視界に飛び込んできたのは椅子に座った脚の上に雅紀を乗せようとしている潤。
俺と目が合った潤が、ニヤリと笑って雅紀の腰を抱き寄せた。
「……あいつ!」
「翔やん、お仕事、お仕事」
「……分かってますぅー」
俺らも行くよってニノに背中を押されてセットに入る。
「なるべくぎゅーってくっついてもらえますか?」
カメラマンの指示に距離を詰める。
真ん中にニノ、両脇に雅紀と智くん。
雅紀の隣に潤、智くんの隣に、俺……
何枚か撮り終わって、ちょっとチェックしまーすってカメラマンとスタッフが離れた隙に潤を睨む。
「潤、くっつきすぎ」
「しょうがないじゃん、くっつけって言われてんだし」
「そんなくっつく必要ねぇだろが」
「ちょっと、翔やん。揉めるの後にしてもらえます?」
ニノに睨まれて、口を閉じた。
雅紀も雅紀だろ。
俺がニノや智くんとくっついてたら、ニノちゃんの方が可愛いしとか、おーちゃんのこと好きなんだもんね!とか言うくせに、なんで自分はそんな笑顔で潤にくっついてんだよ!
「しょーくん、どんまい」
「智くぅん……」
ポンポンって優しく背中を叩いてくれた智くんの肩におでこを乗せたら、後ろから『あー!』って、雅紀の声が聞こえた。
「しょうちぇる、ひどい!」
「え?」
「しょうちぇるのうわきもの!」
「えええええ?!俺?!」
俺?!なんで俺?!
潤が勝ち誇ったように笑って雅紀の肩を抱いて、ニノがあーあって顔をしてる。
「しょーくん……どんまい……」
「智くん、笑ってるでしょ」
「……どんまい……」
ぶーって吹き出した智くんをえぃって押しやってから、ニノをぽいって智くんの方へ放り投げて、雅紀の手を引っ張った。
「雅紀はここ!潤は……俺の隣!」
「……翔さんってさ、まぁの事になるとほんとに大人気ないよね」
「うっせ。俺のだ。触んなバカ」
「あ!そのままで!」
突然聞こえたカメラマンの声に振り返る。
「しょうちぇる、さっきからずっと撮られてたの気がついてた?」
俺の耳元で雅紀がそう言って、くふふって笑う。
「……嘘だろ?!」
マジか?!マジでか?!
俺、めっちゃ恥ずかしくない??
「この号、2冊買いしよ」
潤がまた俺を見てニヤリと笑った。