「あー!しょーちゃん!おしりふき無くなっちゃったー!」
「あー、ここにある!」
しょーちゃんは作っていたミルクをテーブルに置いてから、新しいおしりふきをおれに渡して、ベビーベッドの中でぐずり始めた双子の片割れをそっと抱き上げた。
「どうした?まりん。お腹すいたか?」
語尾にたくさんハートマークがついていそうな声で、しょーちゃんがまりんに話しかける。
「パパ、でれんでれんだねー!ねぇ、翔雅」
まりんを抱えたまま、しょーちゃんがミルクの入った哺乳びんをテーブルから持ってきた。
「そりゃデレデレにもなるだろ。まりんは雅紀そっくりの美人さんだし」
「翔雅はしょーちゃんそっくりのイケメンだしね!」
くふふふふって笑ったら、しょーちゃんがふにゃんって眉毛を下げて優しい顔で笑いながら、はいって哺乳びんを渡してくれる。
しょーちゃんが時間に余裕のある日は、こうやってふたりで同時にミルクをあげたり、お世話したりするのが日課。
弟くんと年が離れてたからって、赤ちゃんのお世話も手慣れてて、しょーちゃんは本当に頼れるお父さんで……
こうやって過ごす、何気ない毎日が本当に幸せだと思う。
お腹がいっぱいになって、うとうとし始めた2人をそっとベッドにおろす。
「かわいいな」
「うん。幸せだね……」
しょーちゃんの手がそっとおれの肩を引き寄せて、優しいキスが降ってくる。
「昨日も夜中、何回も起きてたろ?寝られる時に寝ておけよ?夕方、みんな来るんだし」
「うん。ありがと、しょーちゃん」
「なんかしておくこと、ある?」
「あ、あそこのお店のチーズケーキ取ってきて?」
「あー、予約したって言ってたな。後で行ってくる。他は?」
「ほか?」
もう1回キスして?って言ったら、しょーちゃんがこれでもかってくらい眉毛を下げて笑う。
「俺のマリア様はほんとに可愛いな」
「もう!マリア様じゃないってば!」
たくさんたくさん、キスをくれながら、しょーちゃんが、そういえばって呟く。
「潤が、話したいことがあるって言ってたぞ」
「くふふ。潤ちゃんもいよいよ、かな」
小さな幸せがどんどん繋がって、きっとこれからもおれたちは笑っていける。
仲良く眠る、まりんと翔雅のおでこにもそっとキスをして、もう1度しょーちゃんと、長くて幸せなキスを交わした。

Aちゃん、かわゆいイラストありがとうございました♡
