新しいパソコンの設定も、まーくんはキラキラの目で覗き込んで、簡単なプログラムを教えてあげたらすぐに覚えた。
「まーくん、スジがいいね」
「ほんとですか?機械いじりだけじゃなくて、プログラミングも面白いなぁ…」
「新しいデバッグの仕事届いてるから、一緒にやってみる?」
二人で並んで、ここがこうとかこっちが違うとか、今まで全部一人でやってたけど、こういうのもいいなって、思えた。
やっぱり、アメリカに行くことに決めてよかったな。
「ありがとね、まーくん」
「はい?」
「なんか、いろいろ……まーくんと一緒にいると新しいことが見つかるよ」
「俺、なんにもしてませんけど…」
二人でやる作業は楽しくて、気がついたらもう日が暮れかけてて…
まーくんを迎えに来た翔やんが、楽しそうなまーくんを見てぶすっとしてる。
「ヤキモチ妬かないでよ」
「仕方ねぇだろ、年中無休なんだよ」
「もー、まーくん早く帰ってよ。俺、翔やんにボコボコにされちゃうよ」
キリのいいところでまーくんのデータをセーブして、早く帰れって部屋から追い出した。
手を繋いで帰っていく二人の後ろ姿を見送ってから、財布とスマホをポケットに突っ込んで家を飛び出した。
会いに行くのは久しぶり。
学校では毎日会ってるけど…
もういいやって、大丈夫だって思ったけど…
やっぱり会いたい。
キスしたい。
抱きしめてほしい。
一度触れただけの唇に触れる。
また、キスしたいって言ったらしてくれる?
綺麗な指で俺に触ってくれる?
チャイムを鳴らす。
「おぅ」
ドアを開けて、ふにゃんって笑うその人に、思わず抱きついた。