「わー!海だー!」
公園の芝生の向こうに人口浜が見えて、しょーちゃんはやく!って、しょーちゃんの手を引っ張った。
「あ…」
「気がついた?」
海に出て右側を見て止まった俺に、後ろから来たしょーちゃんが俺に声をかける。
「しょーちゃん、あれって…」
そう言った俺の頭の上を飛行機が飛んでいく。
「ここ、飛行機良く見えたよなって思い出してさ。滑走路、近いんだろ?」
「…うん。あれ、海の中にあるやつ、アプローチライトだよ!滑走路に降りるところまで見れるんだ!」
「あ、また来た!あれ?さっきより小さいな」
「あれは、737。さっきのは777っていう機種で大きさは全然違うんだよ!」
「へー!」
滑走路に向かう飛行機を見送って、また反対側に現れた飛行機をしょーちゃんが指さす。
「あ、あれは?さっきのと同じ?737ってやつ?」
「あれは、737と同じくらいの大きさだけど、作ってる会社が違くて、A320っていう飛行機でね、翼の先、形が違うでしょ?エンジンの形も違うし、あと、それからね…」
って、ふと我に返って言葉を止めた。
飛行機が見えて、テンションがどごーん!って上がっちゃったけど…しょーちゃんは、楽しいの、かな…
「やっぱ、整備士目指してるだけあって飛行機に詳しいな!」
俺を見てしょーちゃんが笑う。
「俺さ、将来の夢とか全然考えてなかったから、雅紀が羨ましい」
「…しょーちゃん…」
「飛行機見てる時のお前、すげーイキイキしてんのな!
飛行機が飛んでるとこ久々にみたけど、近くで見るとかっこいいなー!」
俺、ベタにパイロットでも目指すかなー!って、言って笑う。
「…そんなかっこいいパイロットがいたら、モテモテになっちゃうよ」
「ばぁか、何の心配してんだよ」
くしゃって、俺の髪の毛を撫でたしょーちゃんの上を、またエンジン音を響かせて飛行機が飛んで行った。
