あーもう!
早く免許と車が欲しい。
そしたら、こんな心配もイライラも感じなくて済むのに。
私服の雅紀は想像以上に可愛いくて。
男も女も、性別関係なく、雅紀を見てる。
俺の、だぞ。
「うわ、ちょーかわいくね?」
「モデルさんとかなのかなー?」
すれ違う声に、イラッとする。
「しょーちゃん、手…」
「なんだよ」
思わずむっとした顔のまま、振り返った。
「…すごい、見られてるよ?」
「いいんだよ、見せとけば」
見せときゃいいんだよ!
お前は俺の、なんだから。
「…なんか、怒ってる?」
……あ……
後ろから聞こえた声に立ち止まる。
何やってんだ、俺。
「…ごめん。雅紀は悪くない」
ぽりぽりって頭を掻きながらいう俺を首をかしげて雅紀が見上げた。
「あー!もうっっ!」
…可愛すぎんだろ!
「通り過ぎるヤツらがお前のことかわいいって言うから…」
嫌なんだよ、それが!
「…え…」
びっくりした顔をして俺を見上げる。
「だから、年中無休だって言ったんだろ」
うぅ、俺、かっこ悪ぃ…
握っていた手を離した、のに、すぐに雅紀の手が追いかけてきて指が絡まった。
「早く、行こ?」
「お、おぅ」
ぎゅって、一瞬強く握られた手。
振り向いたら雅紀の耳が赤くなってて、嬉しくなって…
「いっっったぁぁあー!ちょっと!何すんの!」
思いっきりぎゅうって握ってやった。