「ね?美味しいでしょ?」
もぐもぐしたまま、うんうんって首を縦に振る。
……正直、味なんて分かんねぇ。
それどころじゃねぇっての。
7つも年下の…可愛いとはいえ、オトコに…
あーんってパスタ食べさせられるとか!
しかもそれにちょっとテンション上がってるとか!
…自分がいろいろ残念すぎる…
「そっちのパスタも食べたいな」
「あ?これ?」
パドローネがさっき、オマケだって言って置いていった、ボンゴレビアンコ。
皿ごと相葉くんへ渡そうとしたら、相葉くんがふるふると首を振った。
「櫻井さん、貝好きでしょ?ひとくち、ちょうだい?」
あーんって、口開けてるけど…
…どういうこと????
「ひ…ひとくち?」
「うん。ひとくち」
落ち着け、俺。
ダチとやったことあんだろ、それ、ひとくちくれ!って……それと、一緒、だろ?
いやでも、あーんとかはないよな?
あーん…て…カノジョとだってした事ねぇわ!
「ちょうだい?」
首をかしげて俺を見てる相葉くんが、そこら辺の女子よか可愛くても、相葉くんはオトコ、だし。
年の離れた、弟、みたいなもんだし。
いや、そもそも、そんな仲良くもねぇし!
なんなんだ?
なんなんだ???
「櫻井さん、酔っちゃったの?」
くふふって、相葉くんが笑う。
「…滑るんだよ!パスタが!」
しばらくパスタと格闘して、なんとかくるくるフォークに巻き付けて
「ほら」
相葉くんの前に差し出した。