「なんだよ、元気そうじゃん」
晩飯食わせてって、突然やってきたニノが言う。
「この間はごめんね?」
「この間って?」
俺の顔を見ながらよいしょって、ソファーに座って、テレビをつける。
「打ち上げの、とき…」
「大丈夫だっただろ?相葉さんのことなんて、翔さんは全部お見通しなんだから」
くだを巻く俺に、ちゃんとしょーちゃんにぶつかってこい、大丈夫だからってニノは言ってくれた。松潤も、おーちゃんも、そう、言ってくれたのに。
逃げ出したのは、俺。
「ちょっと、ニノ。テレビかゲームか、どっちかにしなよ」
キッチンから声をかける。
「俺が来たから、テレビ消したんでしょ?」
DSを触りながらそう言って笑うニノに、バレたかって笑う。
「ほら、いたよ」
ニノがテレビを指さす。
画面の向こうには、しょーちゃん。
楽しいって、ワクワクしてるって、伝わってくる、キラッキラの笑顔。
「今日もかっこいいね、しょーちゃん」
「ワタシに同意を求めないでください。それから、画面に手を振るのもやめなさいよ。子供じゃあるまいし」
「しょーちゃんにはきっと伝わるもん」
DSの画面から、ちらって目だけ動かして俺を見上げて「バカップル」って、言うから…
画面をのぞき込んで、今だ!ってときに床に向かって叫んでやる。
「ブラジルのしょーちゃーん!聞こえますかぁー!今日もかっこいいねー!」
「わぁ!あいばか!」
やられちゃっただろ!って、怒ってるニノに笑う。
「もー!本当にあいばか!だいたいそこ、地面じゃないし!」
「いいの、しょーちゃんには聞こえるもん♡ほら、ご飯にするよ?」
下の人に迷惑でしょうよって、ちゃんとおバカの教育してくださいよって、画面の向こうのしょーちゃんに呟いてるニノの頭を、両側からゲンコツでぐりぐりしてやった。