「相葉くん、ストロベリームーンって知ってますか?」
「ストロベリームーン?」
なにそれ?って、聞いたら、餃子をぱくって口に入れた慧がふふふって、笑う。
「今日、見える月、6月の満月の日がそういう名前で呼ばれてるそうなんです」
「え、じゃあ、今見えてんの?」
ベランダに移動したら、慧も後ろからついてきた。
「ちょっと赤っぽく見えるらしいですよ?」
「...あー、雲に隠れちゃってるなぁ...」
「ヨーロッパでは、ローズムーンって呼ばれてるらしいですけどね?」
そう言って、慧は雲に隠れた月を眺めた。
「それ、見ると、なんかいいことがあったりするわけ?」
月から俺に視線を移してにっこりと笑う。
「見るとね、好きな人と結ばれるんだって」
ホントだと思います?って、慧が微笑む。
その笑顔にちくんって胸がいたんで、慧の頭をポンポンって、叩いた。
「慧、来る場所間違えてるよ」
「間違ってませんよ。今日は前から相葉くんとご飯の約束でしたから...」
ポケットの中ででスマホが震える。
「あー、慧、ごめん。もう1人増えてもいい?」
「いいですよ?相葉くんの方こそ、僕がいていいんですか?」
「慧がいてくれなきゃ困るんだよ」
「え?僕?」
きょとん、とした顔の慧に、エントランスの番号は知らせてあるから、玄関でチャイムが鳴ったら出てね!って頼んでキッチンに戻って、冷凍庫からまた餃子を取り出した。
玄関のチャイムが鳴って、慧がはーいって、返事をして玄関に向かう。
「どっ、どうぞ!」
って、カチンコチンな慧の挨拶にぷって吹き出した。
「おじゃましまーす。あ、頼まれたもん、買ってきたぞ」
ありがとって、袋を受け取って缶ビールを代わりに渡す。
慧がこそこそと、キッチンに入ってきた。
「相葉くん...どうなってるの?」
泣きそうな顔の慧のおでこに1発『デコピン』をくらわせる。
「俺からの誕生日プレゼント。あとはストロベリームーンにでも頼んで、頑張んな?」
ほら、餃子持って行って!って、お皿を渡す。
気持ちを打ち明けるのが怖いって、俺も分かるけど...伝えなきゃ、伝わらないまんま、だよ?
「潤くんも慧も、イチメンが始まるまでに帰ってよ?」
出たよバカップル!って笑う潤くんを睨みつけて、またきょとん、としている慧に笑いかける。
「コイビトがテレビに出るから、リアタイしたいんだよね」
「...え!えええええぇえええ?!」
あれ、しらなかった?
俺は、しょーちゃんが、すき。
慧は、潤くんがすき、なんでしょ?
オトコドウシとか、悩まなくていい。
だって、好きになっちゃったんだから仕方ないじゃん。
「お月様、でてきた!わ、ホントにピンクっぽい!」
俺の声に、慧も潤くんも空を見上げた。
ほら、ストロベリームーンも応援してくれるってよ?って、小さな声で言ったら、振り返った慧が、とっても綺麗に笑った。

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昨日の満月は『ストロベリームーン』だったそうですね。
明日、お誕生日のいのちゃんで小話書いてみました( *´艸`)
あいいの、ではございませんよ?(笑)
いのちゃんファンの皆様、勝手にごめんなさい(^^;;