let me down #12 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。



店の少し手前で立ち止まる。

今、店の中へ消えた背中。
見慣れた、背中。
一瞬しか、見えなくたって...誰だかわかる、背中。

...ほんとに、来たの?
カノジョに、会いに?


バカじゃないの。
何を見てんだよ、しょーちゃん。
なんで、カノジョといるんだよ。


胸の奥の方がちくんって、痛んだ。
なんで?

俺が傷つく理由なんてない。


ゆっくりと歩いて、店の前まで来たところで、反対側の店の角から橘くんが走って来た。


「ごめんね?待った?」

「走ってきたの?ゆっくりでよかったのに」

俺から誘ったのに、待たせるのはダメでしょって、笑いながらドアを開けてくれる彼に、ありがとって笑顔で言って中へ入った。


「わー!ホントにおしゃれ!」

お店の人に案内されて、2人で並んで個室へと向かう。

「いいでしょ?ここ」

橘くんが嬉しそうに振り返って言う。
その、前に...さっきと同じ背中が見えた。


「やっぱりデート向きなんじゃない?」

少し怪訝そうな顔で、ちょうど今、閉められた個室のドアを見つめる橘くんに声をかけた。


「...え?あ、あぁ、そうだね。」

橘くんも、見た?
誰が入っていったのか、見てたよね?


「どうしたの?やっぱり彼女と来ればよかったー!って思ってんの?」

「あー、今はね、恋人いないから!絶賛募集中でっす!!」

橘くんが、かっこよく笑って、どうぞって俺を個室の奥へと促した。


「とか言っちゃって、モテモテなんでしょ?」

「相葉くんこそ、モテモテでしょ?」

「うーん、そうでもないよ?」

「あー、もう雲の上の人すぎるんだな、きっと」

「そんなことないと思うけど」


「噂には聞いてたけど、相葉くんと共演させてもらって、ホントに噂どおりの人だ!って、感動したもんな、俺。」


ビールが運ばれてきて、乾杯!って、グラスを合わせた。


「ヨイショしても、なんもでないよ?」

そう言った俺に、ビールのグラスを置いてから、いやいやいやって、手をひらひらさせて、言う。


「ホントに思ったことを言ってんの。
こんなに綺麗でかわいくて、優しくて...なのにたまに影が見えるところとか、たまらないんだよね」


にっこりと笑う、その顔は...
橘くんが俺に、初めて見せる顔だった。