「うんまっ!」
「うーま!」
「おいしーい!」
先輩と翼くんと耀ちゃんが、同じタイミングで声を上げた。
顔だけじゃなくて、やることもそっくり。
先輩と翼くんは、口いっぱいに詰め込んで、もごもご食べる食べ方までそっくり。
「まさきくんの餃子、さいこーう!」
イェーイ!って、先輩と翼くんがハイタッチして、同時に餃子を口に放り込んだ。
「あ、まさきくんがとったやつ、しょーちゃんの、だね」
翼くんがニコニコしながら、言う。
「ほんとだねー、ひだひだ、無いねー」
「だーかーらー!食えば一緒だろ?」
「いやー、見た目も大事だと思うよ?」
そう言った耀ちゃんをうるせぇなって睨むけど、本当に仲良しなのが伝わってきて、くふふって、笑っちゃう。
「...なんだよ?」
「仲良しだなぁって、思って」
「はぁ?!」
「えー!ないない!仲良くなんて、ないですよ!」
慌てて否定する2人がまた、おかしくて笑う。
「しょーちゃんと耀ちゃんも仲良しでしょ?翼くん.........あ...」
「「...あ...」」
翼くんがお箸で餃子を掴んだまま、ゆらゆら、してる。まだ、口も、もごもご動いてる。
頑張ってる、けど...もう瞼がくっついちゃいそう。
耀ちゃんがそーっと、翼くんの前にあるお皿をどかした瞬間に、かくんって頭が下がって、耀ちゃんがお箸もそーっと、手から放した。
先輩も立ち上がって、そーっと翼くんを抱っこしてラグの上におろした。
「今日はめいっぱい遊んだからなぁー」
優しい顔で翼くんの頭を撫でながら先輩が言う。
耀ちゃんがブランケットをかけてあげてから、時計を見てやば!って、声を上げた。
「塾、遅れちゃう!相葉くん、餃子、ごちそうさまでした!」
「あ、うん。塾、頑張ってね!」
はーいって、小さく手を振って、そぉーっと耀ちゃんがリビングから出ていった。
パタンって、ドアがしまったら、なんだか急に静かになった。
「...なんか、静かになっちゃいましたね?」
「そうだなー、とりあえず、飯食お」
翼くんがそこに寝てる、けど。
なんだか急に先輩と2人っきりになったみたいで...心臓の音が大きくなった。