「今日は委員会決めるよー。まず、学級委員から決めようと思うけど...立候補、誰かいる?」
大野先生がぐるり、と教室を見渡した。
「俺、やります」
手を挙げたのは松本くん。
中学の時も生徒会やってたって、櫻井先輩に今朝、聞いたから、納得。
松本くん、しっかりしてそうだもんなぁ...
「他に誰かいない?...じゃ、松本に決まりね?後は松本、よろしくー」
大野先生が椅子に座って、代わりに松本くんが立ち上がって、前に立った。
「副委員長をやってくれる人、いますか?」
あぁ、どうしよう。
松本くんがこっちを見てる気がする...
すごい目ヂカラで見られてる気がするんだけど...
「いないなら、指名してもいい?」
松本くんの言葉に教室の中がざわついた。
...ちょっと、嫌な予感、なんだけど。
「相葉くん、どう?」
「お、俺?!」
やっぱり?って思う気持ちと、びっくりしたのとで、思わず大きな声が出た。
「うん。どう?」
松本くんがこっちを見てる。
クラスのみんなの視線も痛いくらい感じる。
...どうしよう...
『ついでに生徒会に入ったら、翔やんと一緒にいられるよ?』
今朝、二宮さんに言われた言葉が、また頭の中を回り始めた。
櫻井先輩と、もっと話してみたいって思ってる自分がいるのも確かだし、せっかく松本くんが指名してくれたんだから...
チャレンジ、あるのみ!だよね。
「...えと、俺でいいなら、やります」
おぉーって、声がして、パチパチ拍手が聞こえてきた。
「じゃ、決まりね?俺さ、内部生ばっかりでやらない方がいいと思うんだ、こういうの」
松本くんが嬉しそうにそう言って笑った。