「わぁ!桜!!」
「おぉー、結構咲いてんな」
今日はお天気だから、ピクニック行こう!って、朝から雅紀が弁当作って、張り切ってたから...
春だし、花見でもするかって、言った俺に首をかしげた雅紀に、まぁ、ついてこいよって、リージェントパークに連れてきた。
「すごいね!」
「ロンドンアイのところも、桜並木なんだけどな、ピクニックにはこっちだろ?」
日本みたいに、花見する人なんていないけど、芝生の上に2人で転がって、青空と桜の花を見上げる。
「あー、幸せ、だなぁ...」
「んー、気持ちいい、なぁ...」
ふわぁーって、大きなあくびが出て、雅紀がちらり、と俺を見た。
「しょーちゃん、昨日も遅かったの?」
「あぁ?あー、レポートがなぁ...」
「お昼寝、する?」
「んー、じゃあ、ひざまくら」
もー、甘えん坊さんだなって、笑いながら、はいどうぞって、座る雅紀の太ももに、頭をのせた。
「ふふ、くすぐったい」
下から、雅紀を見上げる。
「雅紀」
手を伸ばして、雅紀の髪の毛をなでる。
「なぁに?」
少し、前かがみになった、雅紀の後頭部を掴んで引き寄せて...キスをした。
「ちょ!しょーちゃん、ここ、公園!」
「いいじゃん、別に。誰も気にしてないって」
「もう!」
照れた顔がかわいくて、もう一度、引き寄せてキスをした。
「お前のひざまくらで、良かったわ」
「え?」
「俺だったら、絶対お前の口まで届かねぇもん」
「うん、ふふ...そうだね、しょーちゃん、身体、カタイもんね?」
ヤバイ、ツボっちゃった!って、ずっとくすくす笑ってる雅紀に、そんなに面白くねえだろ?って、言ったのに、雅紀はますます笑い転げて、そんな雅紀を見ていたら、俺も笑いがこみ上げてきて...
満開というには、少し早い桜の下で、しばらく2人で笑いあった。