「ちょ!ちょっと!しょーちゃん、大丈夫?今、すっごい音したよ?!」
立ち上がった俺に、手を挙げて、だいじょーぶって、下を向いたまんま、しょーちゃんが言う。
それ以上、触れてくれるな!って、感じだったから...
そのまんま、腰を下ろした。
「...あの...しょーちゃん、さ...?」
「あぁ?」
くぐもった声が聞こえる。
聞くなら、今しかないような気がして、しょーちゃんに声をかけた。
「...その...どうやってスる、のか...知ってる?」
しょーちゃんはテーブルに突っ伏したまんまなのに、しょーちゃんの方を見れなくて、俺も下を向いた。
ガタリ、しょーちゃんが動いた。
多分、顔を上げて、俺を、見てる...
きっと、おっきな目を見開いて、落っこちちゃうよ!って、言いたくなる目で俺を見てる。
「.........一応、は、知って...る...」
すんごい小さな声で、しょーちゃんが呟いた。
そっか、知ってたのか。
うん、そうだよね。
しょーちゃんは物知りだもん。
「あの、な...」
しょーちゃんの声のトーンが下がった。
これは、聞かなきゃいけない、話。
ゆっくりと顔を上げたら、真剣な顔をして、俺を見つめてるしょーちゃんが、いた。
「すごい、してみたい、と、思う...けど...
それだけじゃない。
好きだから、触れたい。
好きだから、全部、欲しい。
...だけど、な?」
ちゃんと聞いてるよって、分かってるよって、しょーちゃんの瞳をまっすぐ見つめて、頷く。
「お前の心は、ちゃんとここにあるって、知ってる、から。
俺も、お前のとこにしか、心はないから。
身体を繋げるのは、今じゃなくてもいい。
急がなくてもいいって、思ってる。
...シルシは、つけるけどな?」
最後にドヤ顔でそう、付け足したしょーちゃんに、くふふって、笑いがこぼれる。
「...うん。シルシ、いっぱいつけて...ね?」
そう、答えたら…
しょーちゃんがまた、ごん!ってすごい音を立ててテーブルの上に落ちた。