「ナデシコ!それはヤバイって!」
「え?なに?」
カフェテリアでおにぎりを食べていたら、クラスメイトのブライアンが叫んだ。
「いや、だから、その...」
それそれ、って、俺の首元を指さした。
「あ!!」
前かがみに座っていたのを、真っ直ぐに座り直して、シャツの襟元をぎゅって、握った。
やばい、どうしよう...すごい、恥ずかしい...
「あの、イケメンカレシ?」
ブライアンの横で、サンドイッチをかじっていたフィルがにやり、と笑う。
きょろきょろと、周りを見渡してから、ブライアンが、顔を近づけて、言う。
「男同士って、アソコ、使うんだろ?」
「え!」
驚いた俺に
「「えぇ?!」」
ふたりが驚いた。
「わぁ!ナデシコ!ごめん!キスマークなんてつけてるから、もう経験済みなのかと思ってた!」
「ブライアン!余計なこと言うんじゃねぇよ!ナデシコになんてこと言うんだよ!」
そんなこと、そんなこと...考えたこともなかった...
ただ、触れて欲しくて、触れたくて...
熱の持っていき場所もわかんなくて...
「...ブライアンとフィルは、そういう事...した事あるの?」
思わず、聞いてみた。
ブライアンとフィルは椅子に座り直して、意味もなく咳払いして...
「「ない」」
って、気取って言うから、おかしくて。
3人で
「だよなぁー」
って、ケラケラ笑った。