自分の家に帰ろうか、どうしようか、迷って...
結局、エレベーターに乗り込んだ。
笑顔の消えたおーのさんが、気になる、から。
なんでか、なんて、分かんないけど...
側にいなきゃ、そんな気持ちになった。
おーのさんの唇が触れた自分の指を、そっと撫でながら、相葉さんの柔らかい笑顔を思い出す。
『ごめん、できた。なら、いいよ?』
マサキの笑顔も思い出す。
この先、あの2人はどうなるんだろう...
俺たちの、望む未来を信じればいいって、おーのさんは言ったけど...
言いようのない不安が、渦巻く。
おーのさんの部屋の前で立ち止まる。
「人のせいにしてるバカは、俺か...」
おーのさんの様子がおかしいって、ひとりで何を悩んでるんだって、俺が側にいてやんなきゃ、なんて思ってたけど...
不安で仕方なくて、ひとりでいられないのは、俺の方、だ。
おーのさんは、きっと、俺の不安に気がついてる。
「...情けな...」
やっぱり、帰ろう。
...そう、思った、のに...
「コラ、ここまで来て帰るって、ナシだろ」
背中からおーのさんの声が聞こえて、ぎゅって、抱きしめられた。