まだ、朝の早い時間だった、のに...
研究所に着くと、おーのさんの他に、松本さんも既に席に座っていた。
重苦しい空気が、流れる。
きっと櫻井さんも、もう来ていて...
そのために、おーのさんは昨日、研究所に泊まったんだろう。
3人に、何があった?
何を、話した?
何も聞けず、席に着いた。
しばらくして、培養室の方から歩いてきた櫻井さんの顔を見て、驚いた。
泣き腫らした、目。
一体、何が...???
...あの日、培養液に落ちたのは、やっぱり、相葉さんだったの?
おーのさんは、優しく微笑んで立ち上がって、櫻井さんに席に座るように促す。
席に着いて、頭を抱えて...
自分を責める櫻井さんの口から出た言葉に、思わず立ち上がった。
『オリジナル』を『コールドスリープ』
そう、言った?
あの日、おーのさんは...
相葉さんを『コールドスリープ』した?
信じられない思いで、おーのさんを見る。
最初から、『オリジナル』だって、気が付いていたのに、何故、黙っていた?
何故、『コールドスリープ』した?
櫻井さんからの問いに、おーのさんは、ただ、微笑んでいるだけ。
ダメだよ、おーのさん。
ちゃんと、話して。
このままじゃ、誰も救われないよ。