「うっさいわ、相葉さん。
色気とか言うなら色気のある言い方しなさいよ」
ドアを閉めながら、ニノがそう言って、その後ろから、松潤が気まずそうな顔を出した。
「まぁ、翔さん、いろいろごめん」
そう言った松潤に、智くんがふふって、笑って
「ほら!先輩方の楽屋に挨拶に行くよ!」
って、立ち上がって…俺と相葉くんも立ち上がった。
前を歩く3人から少し遅れて廊下を歩きながら、相葉くんが、俺のセーターの裾をツンツン引っ張る。
「なに?」
こういう仕草がいちいち可愛くて、ニヤけそうになるのを必死で堪えて振り返る。
「あのさ…」
相葉くんは、前の3人に声が聞こえないように、俺に身を寄せる。
「この間、しょーちゃんもドキドキした?」
黒目をきゅるんって、輝かせて…
ワクワク、した顔で…
「…え…」
「だって、俺、酔ったら色気ダダ漏れなんでしょ?」
俺の耳元で、囁いて、いたずらっぽく、笑う。
なんで、相葉くんの方が少し背が高いのに、上目遣いになるんだろ。
てか、俺、今、何を聞かれたんだろ?
いつも、俺の想像を遥かに越えていくのが相葉くん、なんだけど…
これはもう、ホントに…
…超絶超えてる…
心臓が、痛いくらい速く脈打つ。
この場合、なんて答えるのが正解?
喉が貼り付いたみたいになって、声が出ない。
「なーんてね!ほら、置いてかれちゃうよ!」
相葉くんは、くふふって、笑って、俺の背中を両手でグイグイ押した。