松潤の、瞳から、目が離せなくて…
初めて見る顔に、どうしたらいいのか分からなくて…
掴まれた腕が、痛い。
思わず、目をそらした。
ごちん
「…ぃったぁ…」
視線をあげると、おでこを俺のおでこにつけたまま、困ったような顔で笑う松潤がいて…
そこにはさっきまでの、熱は見当たらなくて、ようやく、身体の力が抜けた。
「お前、逃げるとか、拒否るとか、しろよ」
そう言った松潤がなんだか、泣いているように見えて…
「どうしたの?大丈夫?」
その頬を両手で包んだ。
「お前、ホントに…馬鹿なの?」
松潤は、俺の手をそっと握った。
「馬鹿ってなんだよ」
「だって、馬鹿だろ?
俺にキスされそうになってんのに、なんで、拒否らないんだよ」
「え!松潤、今、俺にキスしようとしてたの?!」
だから、あんな顔してたのか!
え?でも何で?
あ、もしかして…
「しょーちゃんと、同じ匂いだったから?」
俺が、しょーちゃん家に泊まって、同じ匂いがしてたから?ヤキモチで?
しょーちゃんの匂いに興奮した、とか???
はああああーーーー
って、おっきなため息をついて、松潤が俺から離れてソファに沈んだ。
「お前の思考回路って、どーなってんの…」
「なんだよ。ちゃんと動いてるぞ?」
ソファに座り直して、俺を見上げて、睨む。
「今日、誰かに誘われても絶対1人でついていくなよ!タッキーとか、ヨコとか、ヒナとか、松岡くんとか…みんなだぞ!」
「はぁ?!ナニソレ!松潤の方がおかしいじゃん!」
「俺はおかしくなんてねぇよ!行くなとは言ってないだろ?!1人で行くなって言ってんだよ!」
ドアが開いて、しょーちゃんがビックリした顔で入ってくる。
「どうしたの?ふたりとも…」
「翔さん、このバカちゃんと教育しろよ!」
「バカじゃねえし!松潤の方がおかしいじゃん!」
「えっと、ごめん。俺、全く話が見えないんだけど?ちゃんとわかるように説明して?で、俺が説明聞き終わったら、言い合いは終わりな?」
「「…はぁい…」」
しょーちゃんに順番に睨まれて、松潤と2人、小さく返事をした。