店について、向かい合わせに座って、
目の前の相葉くんを見る。
「雅紀、何食べる?」
って、どさくさに紛れて名前を呼んでみたら、
相葉くんは1人でにやにやし始めた。
「なに、ひとりでニヤニヤしてんの?」
って、聞いてみたら、
「ナイショ」
なんて、すごい可愛い顔でいうもんだから、
俺の頬も緩む。
今度は急に真面目な顔になって、メニューを
持ち上げて、目の動きが止まったと思ったら
「あ!俺、ネギ塩タン食いたい」
って、ぽそっと言う。
「あー、仙台の牛タン、うまかったなー!」
相葉くんがものすごい速さでメニューから顔を
上げて俺を見た。
仕事とはいえ、相葉くんとふたりで…
ペアルックじゃないけど、
ニュアンスおソロみたいな服を着て…
デートみたいな1日を過ごしたのを思い出して、
目の前の相葉くんを見つめながら、ますます、
頬が緩む。
きっと、ニノがいたら『顔、気持ち悪いよ』って、
言われんだろうな。
なんて、思っていたら、相葉くんはまた、
真面目な顔してメニューとにらめっこ。
本当に、見ていて飽きないんだよな。
表情がくるくる、くるくる変わる。
思わず、手を伸ばして触れたい衝動に駆られる。
智くんが言ってた、お姫様が
本当に相葉くんのこと、なら…
相葉くんに抱きついて寝てしまった松潤が、
本当に相葉くんを好きなんだと、したら…
俺は、どう、動く?
常識に縛られて、動かずにいる?
大事なものはココに…
目の前に、あるのに…