「はい、乗って乗ってー!」
「おじゃましまーす」
相葉くんの車に乗り込む。
「わー、なんか久しぶりだねー
キンチョーすんなぁー」
「安全運転でお願いしますよ?」
「了解でーす!じゃ、しゅっぱーつ!」
車は、夜の街へ走り出す。
細い指がハンドルの上で音楽に合わせて
リズムを取って…
俺は、外を見るふりで窓ガラスに映る彼の横顔を
見つめる。
ほんと、キレーな顔してんだよな…
睫毛、長いし
鼻すじも、スッとしてて
黒目が大きくて
頬にあるホクロも、エロいよなぁ…
…エロい?!
自分の考えたことに驚いて、
慌てて視線を前に向ける。
ちょうど赤信号でブレーキをかけたキミが
俺を見た。
「あ、寝てていいよー?
あと30分くらいかかりそう」
「あ、いや、大丈夫。道、混んでるね」
「ね、車多いね」
ハンドルにもたれかかって、こっちを見て笑う顔が
テールランプに照らされて、紅く染まる。
あぁ、やっぱり、キレイでエロい…
思わず手を伸ばしてその顔に触れる。
「睫毛、ついてた」
「あ、ありがと!」
睫毛なんて、嘘だけど。
「青になったよ?」
タイミングよく青になった信号に、
ほっと息をついて、
俺はまた窓に映る彼を見つめた。