「わかってて、言ってる
一番大事なヤツだから、言ってる」
しょーちゃんはそう言って、
僕の手のひらにキスをした。
ダメだよ、
しょーちゃん…
もうダメだよ、
そんなことされたら
もうカンチガイするしかなくなっちゃうじゃん…
「手のひらにするキスの意味、知ってる?」
しょーちゃんが僕の手をつかんだまま、言う。
クラクラ、する。
「し…しら、ない…」
「そっか」
急に離された、手。
不安になってしょーちゃんを見る。
「しょー、ちゃん?」
「自分で調べる?
それとも、俺が言う?」
にやり、しょーちゃんが笑う。
「も、もう!からかわないでよ!」
恥ずかしいやら、ドキドキするやら、で
何故か笑いがこみ上げてきて
ふふって、笑ったら、
しょーちゃんも
ふふって、笑った。
「やっと笑った」
「え?」
「雅紀は笑ってて
俺のために怒ったり、悲しんだりするなら
俺のために笑ってて?」
「しょーちゃん…」
「雅紀にはずっと笑っていて欲しい」
しょーちゃんが、あまりにも真剣に言うから
「うん、わかった!」
って、笑顔でピースした。