誰かに見てもらう用ではなく、いつかくる日のために自分が後悔しない生き方を。

お盆前後から咳が止まらないと言っていた母。
肺炎か流行りの結核辺りだろうと思ってた私たちはこの時母が肺がんだとは想像もしなかった。

お盆明けに近所の病院で「肺に影があるから大きい病院で診てもらって」と言われた時ですら「肺に影がある=肺がんの可能性は少ない」というネットの言葉にすがり信じなかった。

大学病院でPET検査をした時ですら「肺がんでも初期だろう」と思っていた。

検査結果。
肺がんのステージ4

何それ。
ステージ4って末期じゃないの?
何でそんなになるまで分からなかった?

早くて2年。
5年は生きられない。

もちろん、突発的な事故で亡くなることもあるかもしれないけど、漠然と両親はあと2、30年は生きてるもんだと思ってた。

転移は?癌は一ヶ所だけなの?
お父様を癌で亡くされた上司に聞かれたけど、そんなことまで頭回ってなかった。

今日は会社で泣かないようにするのが精一杯だった。
それでも、泣いてる場合じゃない。

父は「儂は諦めてない」とセカンドオピニオンやら何やら色々調べている。
負けてられない。勝ち負けじゃないけど、私だって少しでも母に永く生きてて欲しい。

まだ花嫁姿だって見せてない。まだ孫だって見せてない。親孝行はこれからなんだ。