HRが始まる前に教室にもどらなきゃ
使ったベッドを整える
保健室を出ると、なんだかスッキリしてた
昼寝しちゃったから?(笑)
『悠恵!』
教室に入ると純子はもちろん
仲良くしている女子が何人かあたしの机を取り囲む
口々に、おーちゃん王子のお姫様抱っこの話してる
とにかくかっこよかったんだから!って、純子もまたコーフンしてる
松本先生がぶっちぎりの人気ナンバーワンだったのに
松本先生がぶっちぎりの人気ナンバーワンだったのに
今回のことでおーちゃんの人気急上昇だわ
『やっちゃん!』
教室の後ろのドア開けて、まーくんが飛び込んできた
机を取り囲んでた子たちが
『キャッ!相葉くん!』
『かっこい~』
口々に言ってる
『かっこい~』
口々に言ってる
『倒れたんだって?大丈夫なの?』
『うん。もう大丈夫』
ガッツポーズして見せると
ふわって抱きしめられた
ふわって抱きしめられた
『よかった~!びっくりしたんだからね』
教室中に悲鳴のような『キャー!』が響いた
少し照れたように笑って教室を出ようとするまーくんの背中に
『まーくん、ありがとね~!』
『まーくん、ありがとね~!』
大きな声で伝えた
まーくんと入れ違いで教室に入ってきたおーちゃん
なんだかイライラオーラ出してるみたい
『HR始めるぞ。えっと・・・月曜日は時間割通り。週末ハメ外さないように。以上』
いつもと同じ、超短いHRは終わった
『悠恵は相葉くんのことどう思ってんのよ?』
HRが終わると純子がすっ飛んできた
どうって、まーくんは好きだけど?
『あんな抱きしめられちゃってさ~。ファンに殺されるよ?』
だってあんなことしょっちゅうだし、別にどーってことないじゃん
『まーくんだってあたしだって、何とも思ってないんだけどなぁ』
『ほんとにアンタって・・・相葉くんだから、やばいんじゃないのよ。ドキドキしないの?』
『しないよ~。だってまーくんだよ(笑)』
幼馴染って恋愛に発展する可能性が高いんだからね、とか
あの相葉くんに抱きしめられて何とも思わないって、悠恵は不感症だ、とか
純子はしばらく言ってた
あの相葉くんに抱きしめられて何とも思わないって、悠恵は不感症だ、とか
純子はしばらく言ってた
『ごめん、補習行かなきゃ』
『今日最終日でしょ?頑張んなよ。じゃ、月曜日ね!』
資料室に入るとおーちゃんはもう席についてた
いつものように向かい合った机
『おせーぞ。俺のこと待たせるなんていい根性してんな』
おーちゃんの前に座る
『すみません。それと今日はありがとうございました』
あたしの言葉には何の反応もしない
手元のノートをパラパラめくると
『今日はここからな』
おーちゃんのノート、すごく見やすくポイントがまとめられてる
さすが先生だよなぁ
『じゃ、これで補習は終わり』
は~、やっと終わった
『あぁ、さっき言ったご褒美な。これやるよ』
ポンとあたしの机の上に投げられたノート
もしかしてこのノート、あたしのためにまとめてくれた?
『誰にも言うんじゃねーぞ。おまえだけにあげたのがばれたらヤバいからな』
あたしだけ・・・
あたしにだけ・・・
特別感を感じて胸がきゅっとなった
おーちゃんにもらったノートをリュックにしまって、机の上のものを片付ける
『おい、悠恵』
『は、はいっ!』
突然呼ばれてまた忙しくなる心臓
『相葉と付き合ってんのか?』
じっとあたしの目を見て、真剣な表情
いつものほんわかした雰囲気はどこにもなくて
オトナのオトコのひと
オトナのオトコのひと
『付き合ってません。まーくんとは生まれた時から一緒の幼馴染です』
視線が外せないまま事実をこたえた
『悠恵は付き合ってもいない男に抱きしめられるんだ?』
そんなんじゃない
まーくんとは、そんなんじゃない
『俺以外の男に触らせんじゃねーぞ』

