翔ちゃんとの生活にもやっと慣れてきたある日
職場の後輩に相談がある…と言われ、飲みに行くことにした
今夜は翔ちゃんも、0時過ぎるって言ってたから、ちょうどいいや
定時であがって、会社近くのバーに行く
『綾さん、あたし結婚しようと思うんです。仕事を続けたいのに、彼が納得してくれなくて…』
あぁ、またこのテの話なのね
あたしが何を言っても、最終的には二人で相談して決めることだよって無難に答えた
結婚かぁ…
終電に揺られながら、なんとなく重い気持でマンションに帰る
『ただいま』
ひとりごとのように言って、リビングの明かりをつける
シャワーを浴びて時計を見ると2時
携帯には翔ちゃんからのメールも着信もない
アラームの音で目を覚ます
翔ちゃんを待ってて、ソファで寝ちゃったんだ…
携帯に翔ちゃんからの連絡はない
遅くなる時は必ず連絡してくれるのに、どうしたんだろう
まさか、事故?
すぐに翔ちゃんに電話する
『は…い…』
電話の呼び出し音で起きましたって声で翔ちゃんが出た
『翔ちゃん?大丈夫?』
『綾?ごめん…連絡しないで』
『ううん。今どこなの?仕事は?』
『今日は休み。飲み過ぎたよ…これから帰るから』
そう言うと一方的に電話が切れた
