そろそろカズが来る
何だかそわそわする
ドキドキ
じっと座っていることもできなくて、部屋の中をウロウロ
ドキドキ
ハァ~ッ、大きくため息をつく
こうでもしていないと心臓が口から飛び出しそう
ドキドキ
ピンポーン♪
姿見の前で、全身をチェックしてからドアを開ける
『よっ』
『こんばんは』
『入っていい?』
『どうぞ』
ソファに座ってもらい、あたしはコーヒーを入れる
緊張して手が震えるから
カップがカチャカチャと音を立てる
カップがカチャカチャと音を立てる
『綾、大丈夫?』
背中から声がする
『うん、大丈夫。なんか緊張しちゃって』
カチャカチャ
コーヒーを出す手が震えているのがわかる
『そんな緊張すんなって』
『だって…』
ソファに寝ころんでくつろいでいるカズの前に、テーブルをはさんで座る
『こっち来てよ』
自分の隣を、ポンポンと叩いてあたしを呼ぶ
『うん』
並んで座るとあたしの肩に手をまわしてくる
あたし今、顔真っ赤だ
頬が熱を帯びてくるのが自分でもわかる
『綾、こっち向いて』
そう言われ、カズのほうを見ようとしたとき
チュッ
唇にカズのそれが優しく触れた
カズの胸に顔を埋めているあたし
これって夢?
カズがふれる肩が、唇が、全身がほてってくる
『綾…ホント可愛い』
『そんなところに翔ちゃんは惚れたのかもね』
え?
なんで?
何を言ってるの?
