『どうしたの?』
不思議そうに聞いてくる翔ちゃん
『今のこの瞬間の状況が、オープンカーに乗って、空には星がキラキラしてて【きっと大丈夫】のPVそのものみたいで』
『お~、さすが、アラシック!』
『アハハ』
『そういえば、マツジュンと孝之から聞いてた綾ちゃんのイメージと全然ちがうんだよね』
あの二人、どんな風にあたしのこと話してたのかな
どんくさいとか、ガキだとか
きっとそんな感じで言ってたんだろうな
きっとそんな感じで言ってたんだろうな
ヤダヤダ
『どんなふうにあたしのこと話してます?』
『言っていいのかなぁ?』
『そんなにひどく言ってるんですか?』
『うそうそ(笑) そんなにひどいこと言ってないよ』
『そんなにって……やっぱりちょっとは言ってるんですね』
『それは男同士の秘密だからナイショ』
『もおー!』
『あははは』
あたしがリラックスできるように
楽しい話をたくさんしてくれる
楽しい話をたくさんしてくれる
なんだか自然体でいられて、楽だわ
ホテルニッコーを過ぎると恋人岬が近づく
『うお~、マキシマム綺麗じゃん!』
そう言うと翔ちゃんは車を停めた
『階段なんですけど、もう少し上まで行けますよ』
『行ってみよう!』
いちばん上まで登るとタモンビーチのホテル群の明かりが、キラキラ光っている
『うわーっ、きっれぇだなー』
翔ちゃんは振り返ると笑顔で言った
『連れてきてくれてありがとう』
『いえ、食事のお礼です。あたしこそ今日は、ありがとうございました』
『綾ちゃん、あのさ…』
『はい?』
