ちょっと早めに
待ち合わせの場所に着いたら
もうすでに
拓也がいた。
さや 久しぶり……
緊張しながらも声をかける。
拓也 さや…久しぶり。
さや 話って何…?
拓也 元気だった??
さや ……うん。
拓也 カフェでも 入ろっか。
ーーーーーー
カフェに入ると
深妙な雰囲気の中
拓也が話しだした。
拓也 俺、ずっとさやに謝りたかったんだ。
付き合ってた頃は優しかった拓也。
6歳年上だったし
もう就職してた彼はもちろんお酒も飲んだ
だけど飲むと
態度が豹変して
暴言も、
暴力もあった。
お酒が抜けると
あの時間がウソだったみたいに
優しくて、優しくて、
辛かったことなんて忘れられたし
そんな優しい拓也のことが大好きだった
でも、DVは日に日に悪化して
お酒を飲んでなくても
私に手をあげるようになった
彼と付き合っていたことを
両親に話してなかったから
相談もできなくて辛かった…
だけど
身体の傷がお母さんにバレて
弁護士を立てて
拓也と話し合い、
もう会わないと約束した。
拓也 ごめんな…
俺、あの時仕事うまくいってなくて
同期にもいじめられてて
精一杯で………
頭では分かってたんだ。
大事な人を傷つけてるって…
でも自分を止められなかった……
本当にごめん。
私にとってあの頃の記憶は
消してしまいたいくらい怖い思い出で
でもその時
拓也も同じように悩んでたって知って
何も言えなかった
拓也 だから………
もう一度やり直せないか。
続く