それからひたすらペットショップで遊んで店を出た。
「ちょっと!抱っこできたね!」
『はい!相葉さんが凄く愛しそうに抱っこしてるの見たら、なんだか私もギュッてしたくなっちゃって…』
って嬉しそうに話す彼女を見てたら
思わず抱き締めちゃった。
『え……?ちょっ…相葉さん?』
「俺も…奈々ちゃん見てたらギューってしたくなっちゃった」
『えっと…あのっ///』
「だってネコちゃんより可愛いんだもん!」
『や、やめてください!』
俺を突き放した彼女の顔はさっきと全然違ってて…
「ご、ごめんっ。」
『私…帰ります。』
「え……?」
そう言って彼女は俺に背を向けて走って行ってしまった。
さっきまでの楽しかった時間がウソのように
俺…今気付いた。彼女にめちゃくちゃ恋してたんだってコト。
気付いた時には失恋って……
俺ってダメだな。
「おはようございま~す」
次の日は5人の仕事で…
もちろんあいつが話し掛けてきた。
「あーいーばーさん♪昨日は会えました?」
「…………」
「やっぱり会えなかったか~」
「…会えたよっ!会えたけど…振られた…」
「はい?一日でどんだけ波瀾万丈なんですか」
「だって~」
俺はニノに全部話した。
ニノに…っていうつもりだったけど…
「だからー相葉ちゃんは強引なんだっつーの!」
……なんで松潤?
「でもネコ嫌いは治ったからやっぱりすごくね?飼育係って。」
…だからなんでリーダー?しかもネコだけじゃないし!
「うーん。でも友達付き合いも苦手なんでしょ?なんかあんじゃないの?」
もー!!なんで翔ちゃん?
「ま、動物以外にも色々と苦手なんじゃないの?一人で公園にいるんでしょ?相葉さんには懐いてたみたいだけど。なんかあのネコみたいですね。」
「懐いてたって……あ!!でも同じ名前!」
「まじ?なんか…さすがミラクルですね。とにかく!好きなら今日も行ったほうがいいんじゃないですか?」
「なに言ってんの!だって…今日は夜まででしょ…」
「そこはうちの潤にお願いして」
「ったくしょうがねぇな~。まだ時間あるから、行ってこいよ。」
「松本さま~!!!」
「俺も釣り行きたいっ!」
「あぁ?」
「うそですよ~」
ありがとうみんな。
やっぱり嵐だよ!!