SHOJUN is impatient だから shout -6ページ目

SHOJUN is impatient だから shout

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相川side]
 
 
「やめたって…、なんで…」
 
 
俺は何の事情も知らない大田に苛立ちを覚え、足を軽くパタつかせた。
こんな何も考えてないような奴に金を騙し取られたかと思うと、余計に腹がたつ。
 
 
「逃げたんだよ」
 
「…へ??」
 
 
全員に行き渡るには難しいというほどの声量で呟けば、大田はキョトンとした顔を見せる。
どうやら隣にいた松田以外には聞こえなかったらしい。
 
 
「ううん、なんでもない」
 
 
笑ってごまかし、サンドイッチを口に入れた。
 
そうだ。あいつは…、二宮は俺から逃げた。株で俺に借金を背負わせようとしたまま…。
調査を終えて、久々にカフェに足を運んだ俺たちだったけれど、既に二宮の姿はなかった。
マスターに聞いてみたところ、昨日で辞めたらしいじゃないか。
この時、どれだけ巨大な憎悪の火玉が俺に宿ったか分からない。
ストームのリーダーとしてのプライドが無惨に踏みにじられ、復讐心を煽るには十分の理由だった。
 
 
「うん、んま~い♪」
 
 
やがて運ばれてきたカレーを、幸せそうな顔で頬張る大田。
 
 
「あっ、そうだ。大田さん」
 
「んぅ?」
 
「ライブ…、見に行きますね」
 
「あっ、ほんとに!?」
 
「はい、楽しみにしてますよ」
 
 
大田が“最後”のステージを楽しもうが、もうこいつにどのみち未来は待っていない。
 
計画は順調に進んでいるんだ。
 
Tpocの場所は今日にでも松田に調べてもらう予定。
いくらファンの間だけで内密にされてても、情報が漏れればこっちのものだ。
 
松田のことだから、Tpocなんてきっとすぐ分かる。
 
 
…大田、笑ってられるのは今のうちだけだからな…。
 
 
それよりも俺が気にしてることは…、
 
 
「ねぇ、翔ちゃんはもちろんTpoc知ってるでしょ??
行かないの?」
 
 
大田の隣に座っている、新聞を読む桜へとチラッと目を移す。
 
 
「…正直、まだ考え中。
仕事もあるし。…あ、ごめんなさい、本人前にして」
 
「いや、気にすんなよ」
 
 
問題はこいつ。桜翔太のほうだ。
 
昨日、松田が調査を終えたプリントに目を通して発覚した事実。
それは、大田が所属していた芸能事務所と桜の会社が“契約”していたということだった。
 
あの芸能事務所は所謂、よくある1つの詐欺グループ。
もし表向きではなく、裏向きで契約を結んでいたと考えればどうだろう?
今度は桜の会社を疑うのも自然の道理なのだ。
 
何らかの繋がりで、理由で、契約を結ぶ2つの会社。
 
一見、何の関係なく見えるけどよくよく考えれば怪しいと感じてくる。
現にお互いの会社が契約したところで、何の利益もメリットももたらさないと分かったからだ。
 
 
じゃあ……
 
 
裏向きで契約をしていたとして、2つの会社は何の繋がりなんだ…??
 
 
 
 
 
To be continued…
 
 
 
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