「…ん……。ま…さき…」
夢中になる。
この唇に。
キスに。
雅紀に。
このまま…ずっと、
ずっと…このまま…が良いな…
「しょ…ちゃん…オレ…もうヤバイかも…」
想像できる?
雅紀の切羽詰まった
この声
この顔
…誰にも聞かせたくねーよ。
…誰にも見せたくねーよ。
俺だけのだもん。
「しょうちゃん…しょうちゃん…」
って、言いながら、俺の首筋に唇を当てる
痕は付けちゃダメだ…って暗黙の了解を
「ここなら…大丈夫かな…」
って、独り言のようにつぶやいて、髪がかかる俺の襟足を強く吸った
「ん…あっ…」
あげたつもりの無い、俺の声が聞こえる
「しょうちゃん…いい?」
あぁ、またさっきの声と顔。
さっきよりも、もっと…だな。
俺だけ見て
俺だけに触れて
「いいよ… 来いよ」
だから
だから俺は
まっすぐにアナタの瞳を見つめながら
わざと煽るんだよ…