友達が勧めてくれたこの本を読了



























![]() | きみは赤ちゃん (文春文庫) 691円 Amazon |
すごくすごくよかった

初産の妊婦さんみんなにオススメしたいです

芥川賞作家の川上未映子さんの、妊娠発覚から産後1年までのてんやわんや、気持ちの移り変わりを描いたエッセイなのですが、
ハッと気付かされるようなことが書いてあったり、無意識にだけど思っていたことが言語化されてたりして、作家さんてすごいなぁ、と感激しました

自分の気持ちや社会に対する洞察力と表現力がものすごいんだな。
産後の生活の壮絶さのところはひぇ~となりましたが、もう1回産前に読みたいなって感じです。













※以下少しネタバレになりますが
この中で特に印象に残ったというか、繰り返し書かれててその通りだなと思うのは、
「子どもを産むのは100%親のエゴ」
的な話でした。
出生前診断の話や、高齢出産の話など随所でこのフレーズが出てきましたが、
これはほんと、まさしくそうだなと。
この本を読む前にも、元AV女優の蒼井そらさんも同じことを言ってたんだよね。
「AV女優が子供を産むなんて親のエゴだ、かわいそうだ」とか好き勝手言う人がたくさんいるけど、
子ども産むなんて親のエゴじゃない場合があるの?って。
みんなして、子どもが好きだのとにかく子どもがほしいだのみんな産んでるから産みたいだのママになるのが夢だっただの避妊失敗しただので勝手に子供を産むわけで、
それが親の都合じゃない場合なんてないんですよね。
それを少し人と違う事情があるお母さんがいたからって外野が子どもがかわいそうだのエゴだの、本当におこがましいなと。
そんなの子どもがどんな子かにもよるし、どんな裕福で幸せそうな家庭に生まれても大変な状況になることはあるし、逆もあるし、一つの事情をとってかわいそうとか不幸とかもうそういうのやめませんかって思います。
で、かくいう私も、100%自分の勝手な都合で不妊治療までして子供を作り、産もうとしてるんだよなぁ。
ちゃんと幸せにできるかわからないけど、自分のエゴで一人の人間を産み落とすわけだから、
なんとしても大事に大事にできるだけのことをして育てていかなきゃな、と思ったのでした。













色々悶々と考えますが、まずはとにかく出産!
おなかの赤ちゃん、元気に育ち、元気に出てきてくれるといいな。本当にもう、今はそれが1番です。
そんな今日は妊娠200日目なのね。
長かったような、あっという間なような。
あと80日、楽しく丁寧に過ごしたいと思います
