ある日僕は激しい頭痛で目が覚めた。

頭の中を鈍器で激しく叩かれているような痛みだった。
自分が横たわっている事だけは分かるが、とにかく頭が痛く、目を瞑った。おそらく寝て起きてを数回繰り返していたのだろう。目を開けるたびに明るさが違った事は覚えている。
頭痛が引いてきたので体を起こした。Tシャツに黒いズボン、サンダル姿でズボンのポケットにはタバコとライターがあった。
無意識でタバコに火を付けて周りを見渡すと、木に囲まれた茂みのような場所ですぐ近くに道路があった。
足の右側に黒いバッグ、左に財布、サンダルは片方脱げていた。
その時の感情は「ここはどこ?」「何故ここにいるのか?」「喉が渇いた」が順番に出てきた。
薄暗くなっていた事もあり、財布をカバンに入れ、サンダルを履き直しここから移動しようと考え立ちあがろうとすると、並行感覚が安定していないようで、2回ほど転んだ。
とにかくなんとかしなければと思い道路へ出ると、上り坂と下り坂となっていた。理由もなく下り坂を選び、進む事にした。

※写真は別日に撮った物です

 
しばらく歩くと「◯◯水」のような看板が見えてきた。
近くに進むと「延命水」と書かれており、向かいには出雲坂根駅があった。

 

※写真は別日に撮った物です

 

 

 

とにかく水を飲みたかったので、がむしゃらに水を飲んだ。

※写真は拾い物です

 

水を飲んだ後は、近くに椅子に座り体を休めた。

※写真は拾い物です