さて、最近はずっと卒論をやっていて、モチベーションが下がったりしつつ何とか形になってきました。

 

突然ですが、私はサッカー観戦が好きで、今まさにワールドカップ。イギリスで生まれたサッカーの4年に1度しかない重要な大会をイギリスで見れることは本当にラッキーで、フラットにサッカー好きのイギリス人がいるので、いつもワールドカップについて話して、バーにも何回か見に行ったりして楽しい毎日です。

 

普段そんなに、ナショナリズムを発揮することのない私ですが、スポーツとなると異常にナショナリストになります。笑 もちろん今回も日本を応援していて、最後に物議を醸したポーランド戦のニュースやいろんなコメントを見ていて、思うところがあってブログを書くことにしました。

 

今回、日本はグループトーナメントの最終戦、ポーランド戦で6人もメンバーを入れ替えて、ランキングでは格上のポーランド戦に挑んだわけですが。ポーランド以外の3チームのうち、2つがトーナメントを突破できる状況で、ベストメンバーを使わずに、最後は0-1の負けた状況でボールを回して、勝つ姿勢を見せずに負けて、トーナメントはイエローカードの数がセネガルより下回り、グループトーナメントを突破しました。

 

この他力本願で汚いともいえる負けにいろんな意見が上がっているのを見て(オンラインでの意見しか見れていないので日本国内でどんな意見が優勢かわかりませんが)、何がいいか悪いかは一概には言えないし、人によると思うのですが、「かっこ悪く負けてトーナメントを突破するくらいなら、美しく負けて敗退したほうが良かった」「せめて勝とうという気持ちを見せるべきだった」という意見を結構目にしました。もちろん英語のコメントもそんな感じでいろいろ言う人がいるし、日本人に限ったことではありませんが、個人的には日本人は美学にこだわり、結果よりプロセスや努力やそういったものを他の国より重んじているなと日ごろから感じます。

 

私もそういった部分が多分にあるし、この美学は本当にいい面であるし、私にとって誇りでもあります。でも、時によっては美学を重んじることは、いろいろな国の人がいる場所で戦う場合には、私たちの弱みにもなります。私もそれで、何度も損をしました。小さいことから言えば、日本人は時間に正確で、私はもともと日本人のなかでそんなにきっかりしている方ではありませんが、それでもこちらでミーティングの時には私が必ず一番乗りで、絶対に10~15分はメンバーがそろうのに待ちます。知っていても、やはり時間に正確なのはいいことだと思っているので遅刻できません。他にも、他人の意見を尊重すること、他人の気持ちを考えて発言すること、ずるをしないこと・・・。たくさんの美学が時として、ただのきれいごとになり、結果を伴わずに終わり、そうして言い訳となることがあります。私も何度も思いました。「だって、それを言うのはいいことじゃないから、それをするのは正しくないから」


でももしそれで結果が伴わないなら、美学に反しても、美しくなくても、もっと結果を目指して行動するべき何じゃないかと途中で気づいて、それを心がけています。例えば、これをいったら図々しいかな・・・とか、これを言ったら失礼かな…とか、良い行いではなくても、気づかいに欠けるとしても、時としてそんなの無視して行動するべきだなと毎日感じます。例えば、卒論のSupervisorのアドバイスをたくさんもらうのは正しくない、いいことじゃないからしないという人もいます。もちろんそれが理想論ですよね。あまり助けを借りずに自分の力で、いい成績を取れるのが一番。でも、私はもらえるものは使えるものは何でももらおう使おうと思っています。最上の結果を得るために、美学には反してもいいやと。

 

これは私がこちらに来て学んだことでいつも正しいなんて全然思わないけれど、今回この試合を見て、すごく日本らしくない戦い方をするな~とびっくりしたと同時に、自分の経験にもつながる点があったので書いておこうと思いました。

 

というのも、最初のころ私は美学を気にするあまり、うまくクラスメイトと仲良くなれずに、今も後悔しているので、もう美学を言い訳にしたくないなと思っているからです。

 

Koi