さきの日曜日、5月19日(日)の朝日新聞の歌壇・俳壇から。

                                          

 まず、俳句。

 

 「おさなごの瞳に泳ぐこいのぼり」。「駄句も又(また)生きてる証(あかし)花は葉に」。この句の作者は、常連の長野市の懸展子さん。「産声はラの音という麗(うらら)けし」。この句の作者は、相模原市の女性名の方。

 

 次は、わたくし、疑問な作品。「行春や我が絶対の詩も崩る」。常連の方の作品ではあります。読む人には何を示唆されているのか、分からないのではないでしょうか。

 

 

 次に、短歌

 

 「先住の穴より蛇の出てみれば大騒ぎされる新興宅地」。「オートバイもうやめなさいと妻の言ふ月光仮面老いて従ふ」。「この国が形を失いゆく姿買物難民書店難民」、この歌の作者は、常連の観音寺市の篠原俊則さん。

 

 「赤ん坊抱くような手で絹漉(ご)しを掬(すく)いし店主の閉店の文字」。「むかい合い秘密をひとつ打ち明けて笑ってくれて焼き鳥パーティー」。この歌の作者は、常連の富山市の姉妹の妹さんの松田わこさん、大学生。

 

 「死んでいるダンゴムシの足ひとつひとつにも春のひかりは差しておりたり」。この歌の作者は、仙台市の小室寿子さん。「好きな人の名を明かすかにそれぞれの気に入りの歌教え合う子ら」。この歌の作者は、常連の奈良市の親子のお母さんの山添聖子さん。

 

 「退職金そのようなものあるわけなし非正規教員二十九年」。この歌の作者は、滋賀県の男性名の方。

 

 

 今回は、上のようでした。