この数日寒くありました。

 昨日、年賀状を換えた通常ハガキで寒中見舞いを作成し、今日投函しました。

 次は、ボランティアの事務局から必読といわれている本の読了と確定申告。

 

 先日、1月15日(月)の読売新聞の歌壇・俳壇から。

 

 まず、俳句。

 

 「道具箱担ぐ人生年の暮」。「陽を見つめ星に目つむり冬木の芽」。「寒鰤の尾を持ちずんずんと帰る」。

 

 「二冊目の母子手帳受く冬日和」。この句の『評』に、「二人目の子どもが授かった幸福感に満ちている。冬日和の中、これからまた母と胎内の子どもだけの新しい月日が手帳に記されてゆく。」とあります。

 

 「稲屑火のけむり遠近阿蘇の底」。この句の作者は、福岡市の男性名の方。 この句の『評』に、「「いなしび」は、刈り取った後の藁屑(わらくず)や株を焼くことだそうで、初めて知った。瑞穂(みずほ)の国の住民としては知っておきたい美しい言葉だ。」とあります。「阿蘇の底」もいいと思います。ご存じかと思いますが、阿蘇の外輪山の内側は鉄道も走る広い平地で、田んぼも牧場もあります。

 

 次は、短歌。

 

 「枯菊を焚けばほのかな香りあり用あるごとく犬歩みくる」。「三百が二百となり今五十やうやくしがらみ無き賀状書く」。「晦日まで働き暮れて帰省する二等船室馴染みの顔と」。この歌の作者は、大阪市の男性名の方。

 

 「水着など持たない母は子供等(ら)と岩場で裸で泳ぎき」。この歌の作者は狭山市の奥園道昭さん。季節外れの作品ですが、いい歌だと思います。

 

 「お生まれはどこですかと問われれば牡丹江ですと涙ぐむ我」。この歌の作者は、東京都の佐藤雅子さん。牡丹江は中国東北地区の吉林省・黒竜江省を流れる川。

 

 「水換えを引き継ぐ人はいないから花瓶を洗う退職の朝」。この歌の作者は男性名の方。「コンビニのおでんごっそり買い行けば明日通夜の家少しぬくもる」。「ほこほこと茶の花の咲く小春日を母の花好き遺伝子とゆく」。この歌の作者は、下野市の海老原愛子さん。

 

 「くらがりに置かれてもなお球根は網より出せと白き根伸ばす」。「犬連れの人ら犬より楽しげに夕焼けのなか輪を作りおり」。

 

 「アドベントのお菓子に日日の憂ひ消え子供になつて一の箱開く」。この歌の『評』に、「アドベントカレンダーはクリスマスまでの四週間を数えるための暦。日替わりの菓子が隠されている。一日目を開けるうれしさは、まさに「子供になって」の心境。」とあります。

 

 今回は上のようでした。