昨日は西の大きな団地と大きな公園の方へ、今日は東の大きな池の公園と大きな川の方へ、走りました。
 あちこちの梅は、終息に向かっています。ハクモクレンが花盛りです。今日のルートの緑道にはユキヤナギが、曲線の枝に真っ白な、雪のような小さな花を枝先までつなげて付けているのがかなり見られました。本格的花盛りの初期段階です。
 
 昨日は、土曜の日課の買い物をして、街中の行きつけの床屋さんへ行き、近くでとんこつラーメンを食べ、新宿は紀伊国屋サザンシアターへ向かいました。赤坂見附の駅で丸の内線に乗る表示を見間違えて、発車しそうな銀座線に飛び乗り、行ったり来たりして、劇場到着はぎりぎりセーフでした。
 
 前回の正岡子規のお芝居と同じ会場です。昨日の出し物は、こまつ座、井上ひさし作の『私はだれでしょう』でした。終戦直後の日本放送協会のラジオ番組の尋ね人のコーナーをめぐる話です。舞台の袖にピアノがおいてあり、一人のピアノ演奏者が、最初から最後まで、演奏されていました。BGMだったり、出演者がお芝居の途中でみんなで歌う歌の伴奏だったり。
 
 戦争と平和、民主主義、放送の自由、労働運動などが描かれたまじめなお芝居ですが、笑いも随所に織り込んでありました。歌ったり、踊ったり、ユーモラスでした。
 わたくしお芝居は素人ですが(いや、この点は以前にもお断りしましたが、わたくしほとんどあらゆることに素人で、恥ずかしがりながら生きております。)、これが、井上ひさしさんの、こまつ座のお芝居なんだな、ときっとそうだろうと思いました。
 お芝居では脚色されているのでしょうが、当時のNHKのこと、GHQのこと、労働運動のこと、陸軍のことなど、いくらか知らないことを知り、それらの歴史に関心を持つこともできました。
 
 お芝居にしては、大きな会場ですが、客席はほぼ満席。若い方もおられましたが、わたくしより高齢のおじいさんおばあさんを含め、高齢の方が多いのです(これは、落語でもコンサートでもいっしょですが。)。
 
 また一つの意義ある経験でした。
 
 新宿駅の周辺は人がたくさん。きっと、地方都市は閑散でしょうに。