私は国の研究機関で働く研究者だったが、定年後の生活(特に金銭面)について紹介したい。

今は定年延長になったが、数年前は60歳定年だった。

しかし、年金が出るのは65歳から(私の世代は暫定措置として、64歳に厚生年金の特別支給があった)なので、無収入になってしまう。

 

研究所としても救済措置を用意していて、一応職場に残って65歳まで働けるようになっていた。

最終的な職責によって定年後のコースは決まっていて、管理職だった人はそれなりの職種が用意されていて、給与も2割くらい減るくらいだったようである(ただし2年までで、それ以降は約束されない)。

 

ヒラだった人は、サポート的な仕事、例えば研究補助や安全管理業務などの仕事があり、貰えるであろう年金分程度の給与である(上限が年200万円位だったと思う)。

 

私は中間管理職的な職責であったが、与えられる職種も中間的なもので、給与は大体1/3位になった。これは各種手当などがなくなったこともあるが、それを除いても4割くらいになってしまう。

 

私は、定年後8割位の給与だったら、2年位働いて後はゆっくりしようと考えていたが、1/3の給与ではもうちょっと働かざるを得ない。

というわけで、給与6割以上減で働くことになった。

もう一つ働く理由があって、それは社会的信用の件である。

丁度子供が大学生となりアパートを借りることになったが、定期的な収入がない人は保証人になれない、とのことだった。

 

給与4割になっても、世間の高齢労働者と比べるとまだましな給与(額面年収400万円台)だったが、給与面のモチベーションはNothingであった。

 

結局63歳+8ヶ月まで働いた。残り数ヶ月は失業保険、64歳からは厚生年金の特別支給を貰う事とした。

これにより、定期的な収入がない状態ではなくなる。

実のところ、少額でも定期的な収入があるというのは、社会的信用面でも生活費の面でもかなり役立つ

 

なので、資産が腐るほどある人以外は低収入でもいいので何かしらして働いたら良いと思う。

大抵の会社は、そういう職種を用意している。しがみつくのが一番楽である

 

プライドが邪魔して、かつての部下に使われるのが我慢ならない人もいるだろう。

でも、よっぽどのスキルが無いと、高齢者に現役時代の半分の給与を出す他の会社など、まず見つからない。

 

特に田舎ではそうである。

 

 

資産状況や家庭状況は人それぞれなので、定年後でも定年前でも、いったん仕事を辞めてから働くかどうかはケースバイケースであろう。

子供や家にお金がかからないとしても、5000万円+(65歳までの年数)×500万円くらいの金融資産がないと、FIRE(早期リタイヤ)は難しい様に思う。早く辞めてしまうと厚生年金も少なくなるので、資産運用は必須であろう。

 

なお、私は自由な時間が増え、ファミリーヒストリーを調べたり、読書、映画鑑賞、時に山登り、など自由生活を堪能している。

ニート最高である。