映画版の、からかい上手の高木さんを見た。

匂わせ続けてきた高木さんの思いが、ようやく成就ということになる。

 

映画のできとしては普通で、全体としてやや冗長に思えた。

二人の関係が進展するエピソードとして、不登校児や花火大会があったりするが、描き方が弱い気がした。

それでも、アニメのファンとしては、彼らの青春の一コマをほのぼのと楽しめた。

 

本映画はドラマの続きということになるが、ドラマのシーンは冒頭と終わりに少し挿入されるだけである。

高木さんは、永野芽郁になりちょっと雰囲気が変わった感じがするが、まあ範囲内かとは思う。

ドラマ版の高木さん役の月島琉衣は、今期のドラマの「街並み照らすヤツら」にも出演しているが、同一人物とは分からなかった。髪型だけでなく、演技も別人のようである。

 

西片の鈍感さは異常なことで、一緒に登下校したり二人で待ち合わせしたりすれば、既に付き合っていると周りは思うだろう。それでも気づかないのかな?

まあ、青春とはこういうものかもしれない。

告白したりすれば、結果はどうあれ、二人の関係性は崩れてしまう。からかいからかわれるという関係を続けるには、気持ちを隠すことである。

パリから帰ってきても連絡を取り合わないというのは、関係を続けるためにも必要だったのであろう。

 

 

ドラマでも映画でも、ロケ地は小豆島で、名所が各場面で使われている。

昨年の紅葉の季節に小豆島を訪問したが、地形が独特で見所が多い。また、瀬戸内海を見渡せる見晴らしのいい場所もある。

近いうちに、長い階段を上った先にある「重岩」には行ってみたい。もう、良い恋はいらないけど。

(この意味を知るには、ドラマ7話をご参照)