続き
木曜日
「Re:リベンジ」 3点
病院内の権力抗争モノである。主人公(赤楚衛二)は病院理事長だった父の葬式で昏倒させられ、目を覚ますと半年たっており、病院の様相は一変していた。そこで、病院職員となり、父の死や陰謀の真相を探ることを決心する。そこに、父にスカウトされた外科医(錦戸亮)が絡んでくる。
3話が終わったところで、父の死の犯人は分かってしまった。後は、なぜ錦戸が病院を乗っ取ろうとするのか、というのが描かれるのだろうが、ストーリーをどう深めていくのだろうか。
それと、半年間寝たままにしておくというのは、結構無理があると思うのだが。
「約束~16年目の真実」 3.5点
連続殺人事件で犯人とされた父の無実を証明するため、その事件の16年後に地元に戻ってきた女性刑事(中村アン)の捜査を描く。ちょうど、同じような殺人事件が発生するが、それに高校の同級生が関与してくる。
オリジナルストーリーであるが、謎や事実の提出を小出しにして、視聴者を焦らせるのが巧みである。深夜ドラマであるが、割と上質なミステリーと言える。
金曜日
「イップス」 3点
篠原涼子(ミステリー作家)とバカリズム(刑事)両主演の刑事ドラマ。二人ともスランプになっているが、バディを組んで捜査に当たるというもの。コメディであり、捜査の謎もたいしたことはないが、金曜の夜に気楽に見るにはいいのかもしれない。
あまり共演が生かされているとは思わないが。
「9ボーダー」 3点
39歳、29歳、19歳の3姉妹のホームドラマ。次女の川口春奈が主役。しっかり者の次女が色々と鬱憤をためるが、そこに記憶をなくした男(松下洸平)と知り合い、惹かれ合っていくというもの。
また、記憶喪失ものかい!、というところであるが、雰囲気としては昭和のホームドラマ的である。まあ、あまり破綻のなさそうな展開のような気がする。
「JKと六法全書」 3点
女子高校生弁護士(JKB)が、弁護活動、学園生活に奮闘するという、青春モノの一つと言える。JKBがあまり賢そうに見えないのが難点か。
法廷も学園も中途半端なところがあるが、深夜ドラマとしては、気楽に見ることが出来る。
土曜日
「花咲舞が黙ってない」 3.5点
杏主演バージョンは見ていない。銀行内の悪事を暴くという懲悪ものであるが、犯行の解明法が割と凝っており、しらを切る社員を断罪するのがスカッとなるよう、うまく出来ている。
池井戸潤の銀行モノは、いつもいいですね。
日曜日
「アンチヒーロー」 4点
法廷で勝つためには真実も無視する、というダークな弁護士を描く。検察もかなりダークなのであるが、そのダークさを逆追求することによって検察側の主張を崩す、という手法。その部分が丁寧に描かれる分だけ、スカッとするとともに、弁護士のダークさが際立つ。
脇俳優の演出もいいので、今のところ今期の一番かと思う。
「ミス・ターゲット」 3点
女結婚詐欺師が足を洗い、真実の愛を求めようと活動する話。まだ1話しか見ていないのであるが、菓子職員と出会い、また詐欺師を追う刑事が現れる、というよくあるパターンになりそうである。
まあ、普通かな、というところ。
「ACMA:GAME」 3点
悪魔の99本の鍵を集めれば世界を支配できるという設定で、相手から鍵を得るために、悪魔を呼び出しゲームをする。ゲームの種類は色々であるが、ゲームに勝てば相手の鍵を奪えて、さらに自分の自由に出来る。
見所はゲームの心理戦であるが、ルールが面倒くさくて分かりにくい。対戦者が説明をしてくれるのであるが、カード当ては、全くちんぷんかんぷんだった。全体的なストーリーはたいしたことはないが、まあまあ楽しめる。
最近、ドラマが量産される状況となっているが、記憶喪失モノ、医療モノ、警察・法廷モノなど、割とパターン化される傾向がある。今期は、気楽に見られる作品が多いが、冒険した作品も欲しいとは思う。