最近、森七菜がサッポロ一番のCMに出るということで記者会見を行い、貧乏な母子家庭で弟と一緒に食べたとのことを発表していた。

インスタントの袋麺は、確かに貧乏人の友で、私も子供の頃によく食べていた。

 

徳島でインスタントラーメンといえば、徳島製粉の金ちゃんラーメンである。昔は、ナミキンツルラーメンと言っていて、鶴がデザインされた袋に入っていた。それが、金ちゃんラーメンとなって、屋台とおじさんのデザインとなった。

 

味は、普通である。醤油ラーメンであるが、余りにも馴染んでしまったために、特徴が言えない。

 

私がラーメンで育った1970年代はインスタントラーメンの黎明期?で、CMもかなり流されていた。

例えば、

日清食品の出前一丁

私はこれも普通のラーメンだと思うのであるが、ラー油がついていたため、それだけがワンポイントの特徴になっていた。

エースコックのワンタンメン

豚のコックのイラストでおなじみで、これは白いスープで、ワンタンが入っていた。ワンタンになぜかお得感を感じたものである。ごま醤油の味のスープも一時期あったように思うのであるが、消えてしまったようである。

サンヨー食品のサッポロ一番みそラーメン

私も、サッポロ一番と言えばみそラーメンである。というのも、醤油味は他のラーメンにもあったし、塩ラーメンは何となく物足りない感じがしたためである。

 

他には、明星食品のチャルメラ、東洋水産のマルちゃんがあるが、余り食べた記憶がない。前者は、テレビCMの「チャルメーララ、チャルメラララー」、後者は武田鉄矢の赤いきつねと緑のたぬきで知ってはいた。

 

親が、一箱30袋入りのを買ってきて置いておくと、子供らがおやつにラーメンを作って食べたものである。

 

今は1パック5袋入りが主流であるが、昔は一箱30袋入りが普通だった。1970年頃の値段は、多分一袋20円くらいだったのではないかと思う。

 

私が小学生時代のテレビ番組で、日清食品がスポンサーの「ちびっこのどじまん」というのがあった。

そのときに、会場からの飛び入りもあり、その時の参加賞がラーメン1ヶ月分(もっと多かったかも)だった。一箱を手渡しで渡されたのを見て羨ましく思ったものである。

 

インスタントラーメンは体に悪いというのも、当時からよく言われていた。親はその話を聞いて、余り買ってこなかった時期もあったが、子供らがお小遣いで買うので、余り意味はなかった。インスタントラーメンは、子供が自分で作れるおやつだったのである。

 

この「体に悪い」というイメージは、私もずっと持っており、東京で一人暮らしをしても、インスタントラーメン漬けにはならなかった。

 

むしろ今の子の方が、多くの種類のラーメンに囲まれており、ラーメンは体に悪いという意識が低下しているのではないだろうか。

日清食品だけでも相当数の種類の即席麺、カップ麺が発売されており、しかも結構うまいように感じる。

 

最後に、徳島人として一言。

関東には売っていませんが、徳島製粉の金ちゃんラーメン、金ちゃんヌードルをよろしくお願いいたします。