鳴門の妙見山が桜の名所となっているので、久々に訪問した。
昼頃に行ったのであるが、駐車場は大変な混雑であった。
桜はちょうど満開で、十分に楽しんだ。
ところで、この訪問にはもう一つ目的があって、50年前に撮った鳴門市内の写真と今の姿を比較したいというのがあった。
その50年前(多分1971年か1972年)の写真を見てもらいたい。
霞んで見えるのが小鳴門橋である。その前面には塩田が広がっているのが見えるだろう。これは流下式塩田で、黒く見えるのは竹の枝を組んだもので、ここに海水を流下させ、太陽熱で濃縮する。
同じ場所から撮ろうと思ったのであるが、そのスポットからは鳴門市内を見ることができなかった。
と言うのも、桜が満開であったからである。
50年前は桜の樹は植わっていなかったので、桜の名所となったのは後年のことかと思う。
グーグルマップで見たら、妙見山への途中の道からの風景があった。位置は低くなるが、方向的には同じ部分をアップした。
かつての塩田は、商業施設や民家になったようで、当時の名残はほとんどない。
若者にとって50年は、無限に長いような時間であるが、実際にその時を過ごした60歳の爺さんにとっては短かったように思う。
でも、こういった風景の変化をみると、50年は長いのだろう。
私という個人は、鳴門市内の50年後の風景を見ることはないだろう。
それがとても残念なのであるが、このような写真を残すことで、子供達に100年前の姿、50年前の姿と現在を比較してもらいたいと思う。
音声や画像の「記録」というのは、全くすごい技術である。