私は甘い物大好き人間であるが、特にチョコレート菓子が好きである。

それが忌々しいバレンタインデーと結びつけられるとは、腹立たしい限りである。

 

さて、バレンタインデーに女性が男性にチョコを渡すという習慣は、いつできたのだろうか。

 

バレンタインデーの期限はかなり古いようで、元々は愛を祝う日だったようであるが、チョコと関連づけられたのも、19世紀半ばとかなり古い。ただ、チョコは贈り物の一つのオプションに過ぎなかったようである。

 

日本では、モロゾフがチョコを贈るというイベントを戦前に始めたようである。が、その習慣が一般的になったかどうかは分からない。女性から男性にチョコを送るというイベントは、1958年にメリーチョコレートが始めたようである(wikiによる)。

 

これからは、私の記憶で語る。

私が小学生だった1970年初頭には、この習慣は割と知られるようになっていた。色気づく世代になって、誰かくれないかなと思っていたものである。ただ、誰かが誰かにあげたという話は、小学生の頃は身近では聞いたことがなかった。

 

始めてこのイベントの瞬間を目撃したのは1973年の中学1年の頃で、別クラスの女生徒が友達に付き添われてやってきて、クラスメートにチョコを渡したのである。その男子生徒は、恥ずかしそうにチョコを受け取ったのであるが、堂々とチョコを渡しに来た女生徒にもびっくりした。決して積極的な性格の人ではなかったからである。

 

また、ある学生がバレンタインデーに全員の靴箱を開けて回ったと言う話を聞いているので、関心のあるイベントになっていたのであろう。(中学1,2年の頃)

 

と言うわけで、1970年代の前半には、この風習は割と一般的になっていたようである。

 

私がチョコを貰ったのは高校2年生の時で、クラスの女生徒達がお金を出し合い、男子生徒達に集団贈呈したのである。この時から義理チョコのモデルはあったわけであるが、ただ義理チョコの呼び名はバブルの頃あたりではないかと思う。

 

さて、若いときには好きな人から貰えればいいなと思っていたが、別に何とも思わない人から貰うと面倒だとも思っていた。結局は、どちらも縁がなかったわけであるが。

 

中学生の段階で誰かと付き合っているというのは、当時は割と珍しかった。告白するというのは、場合により暗黒の中学生時代になる可能性があり、なかなか難しい時代だったからでもある。

 

バレンタインデーの風習はともかく、男としても義理チョコは止めてもらいたいものである。