もう40年以上前になるが、大学には多くのカルトがあった。
統一教会系の原理研究会や親鸞会系の歎異抄研究会等を覚えている。原理研の信者は、よく大学の門付近で勧誘していたが、冷たく断られながらも、それも修行と考えていたのであろう。その他、駅前では、祈らせてくださいとか言う若者とか、二人組のアメリカ人が、あなたは神を信じますか、と聞いてきたり(モルモン教)、そういう勧誘が大っぴらに行われていた。時々、エホバの証人の信者が子供連れで家庭訪問したりしていた。これらは比較的有名な団体であるが、カルトというほどのものでもない団体も含め、色々な新興宗教団体があった。
池袋の駅前で、何人もの原理研の信者が、持ち運びできる黒板を横に置いて、教義を一心不乱に説明しているのを見て、気味が悪かったのを覚えている。
統一教会では珍味売りもやっているが、あるとき職場で宴会をやっているときに売り込みにやってきた。何となく、垢抜けない雰囲気がある営業者(若い女性だった)だと思ったが、結構高い値付けだった。当時は気づかなかったが、後で信者の営業と知ったときは、そうか、大学で勧誘していた信者の雰囲気に似ていたか、と分かった。
彼らは概ね垢抜けて居らず、田舎から出てきて、そのまま信者になってしまったような感じがした。大学で最も狙われるのは、入学したばかりの田舎の若者で、カルト宗教に免疫がなく、親元を離れて寂しく感じているところをつけ込まれ、カルト集団に取り込まれてしまう。
彼らが覚えたての教義を披露するときは、その目が全く泳がないので気味が悪くなる。それが、洗脳された人間の目なのであろう。
あるとき、勧誘活動していた原理研の信者と大学の体育の授業で一緒になったことがあるが、普通に話しているときは、いつもの信者らしい雰囲気はなく、まったくそれとは分からない感じだった。
養老孟司のエッセイを読むと、東大医学部にオウム信者の学生がいて、尊師が水中瞑想を1,2時間(だったかな)するので、その証人になって欲しいと頼みに来たとのエピソードが書かれている。養老先生は、東大医学部に入るような優秀な人間が、本気でそんなに長く息を止めていられると信じていることに、衝撃を受けたそうである。
ここで、カルト関係について書いたのは、田舎から都会の大学に入学する人への注意のためである。
それと、ニュースで小林麻耶が海老蔵批判と出ており、それがかなり激しい内容なので、意外に思ったからである。小林氏は以前から夫(今は前夫)に洗脳されているという噂があり、昔の信者の雰囲気を思い出した。
それで小林麻耶氏の動画を見たが、感情が安定しておらず、確かに危ない感じがした。ただ、洗脳されているという感じはしなかった。判断力が希薄で、深く考えずしゃべっている印象があり、何らかの精神疾患になっている可能性まで感じた。
9000万円も貸せるんかい、と疑問に思うのであるが、余り突っ込む人がいないので、本当にそんなに稼いでいるの?
だとしたら、炎上も、計算された商売かも知れない。