アニメの名探偵コナンを、私はよく見ている。
主人公は歳を取らないので、この一年間にコナンは何百の殺人事件に関わったのだろうか。
それはともかく、犯人は割とすぐに殺人を犯す。殺害理由は、家族や恋人が殺害対象者からひどい扱いを受けてその結果自殺したから、というような深刻なものから、対象者の不注意から職を奪われたとかの、逆恨みのようなことまで、様々である。
多くは趣向を凝らした計画殺人で、しかも複数殺人の場合も多い。複数殺人では間違いなく死刑の判決をうけるだろう。
それでも、犯人の殺人への障壁が低いのである。
昔見たクイズで、このようなのがある。
ある人がいて、奥さんと子供を残して死んでしまった。
その葬儀が行われ、奥さんは、参列している夫の同僚に惹かれてしまった。
しばらくたって、奥さんは子供を殺してしまった。
それはなぜでしょう。
というものである。
私は、夫の同僚と一緒になるには子供が邪魔になると考えたから、と思った。
が、
・・・正解は、
子供の葬儀の時に、その同僚にまた会えると思ったから。
犯罪者とはこういうものか、なるほど、と思ったが、こういう人がいると思うと結構恐ろしい話である。
でも、江戸時代の伝記で、火事の避難先で出会った人に又会いたいから家に火を放った八百屋お七も、同じようなものであろう。
これは実話に基づいた話のようで、実際は自分の家に放火して、他に広がったわけではないようである。
人は様々であるが、サイコのように、感情が希薄で、他人の感情も理解できない人が、ある程度いるのも事実である。
インターネット上にサイコであるかどうかのテストもあるので、心配な人は調べてみるのもいいだろう。
こういった犯罪心理は、ドストエフスキーの罪と罰にも書かれている。