天木将雄のゆたんぽ日記

天木将雄のゆたんぽ日記

整体、癒(いや)しや空手のことなどについて書いています。

あるクライアントの方を施術していて、改めて思ったことがありました。

それは、空手(千唐流)の対象物と同化して、肉体など中身に効かせる技術は、整体術にも応用できるものと考えます。

もちろん、その人の熟練度によってどれだけ表面を透せるかは変わるかと思います。

 

そのクライアントの方は、臀部がかなり張っていて、いろいろな治療院やリラクゼーションサロンに行かれているような方です。

ただ、施術を受けた時のほとんどが、張っているからといって、強圧でゴリゴリと押されて痛いだけだったとのことでした。

 

金属でもそうですが、硬いもの同士をぶつけるとお互いがお互いを弾きます。そのため、硬い体には柔らかい手で対応するのも1つの手だと思います。

 

そこで、そのクライアントの方に自分の手を相手の体と同化するような感じでアプローチしたところ、「とても気持ち良い」とのことでした。当たり前ですが、しっかり解れました。

 

 

武術がベースとなっている「快整体術」は、色々な気づきを得られる術式であると考えています。

施術をした後、「指が痛い」「腕が痛い」というセラピストの方は、いちど「快整体術」の門をたたいても良いかもしれません。

 

快整体術・研究所

 

 

 

経穴(ツボ)には色々な種類がありますが、今日は原穴(げんけつ)についての記述になります。

一定期間おきに手や頭を使って定期的に知識の振り返りをしてみることは、繰り返しの効果がある(空手の稽古と同様)ので、重要と考えます。

 

原穴は、元気(原気)が通過して溜まるところで12穴あり、左右合わせて24穴になります。

原穴は診断点としても治療点としても利用しますが、1点(1か所)だけですぐに関連する臓腑がよくないと判断するのは早計になります。他の原因もあるかもしれないので、総合的に思慮する必要があります。

原穴のある場所は、手足の関節付近になります。

 

太淵(たいえん): 手首の内側にある横紋の親指側の端

合谷(ごうこく): 親指を閉じた時にできる膨らみの頂点

神門(しんもん): 手首の内側にある横紋の小指側の端

腕骨(わんこつ): 手の甲の小指につながる骨を、手首の方向に押しながら進んだ時に突き当たるところ

大陵(たいりょう): 手首の内側にある横紋の真ん中

陽池(ようち):手首の外側の真ん中

 

 

衝陽(しょうよう): 足の第二指、第三指につながる骨の間を、指の付け根から足首に向かって推し進める時に引っかかる関節を超えたところ

太白(たいはく): 足の親指の付け根の大きな節のやや足首寄りのところ

京骨(けいこつ):足の外側の淵を小指に向かって押しながら進んだ時に引っかかるところ

太谿(たいけい): 足の内くるぶしとアキレス腱の間

丘墟(きゅうきょ): 足の外くるぶしのふもとの指先側で、やや凹んだところ

太衝(たいしょう): 足の親指と第二指につながる骨の間を、足首に向かって押しながら進んだ時に引っかかるところ

 

ご自身の原穴を押してみることで、あらためて経穴があることを実感できます。

 

 

施術をした後、首や肩周りや上腕部が張って辛いという場合、おそらく施術中は腰の力や下半身の力を使えていない可能性がある、というお話をいたしました。

 

「押すのは腕だから腰や脚は関係ないでしょう?」というふうに思われる方いらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません。

 

内八字立ち

上のイラストは千唐流(空手)の内八字立ちをしているところになります。

 

下半身に矢印が付されているように、内八字立ちの稽古では、足(脚)・骨盤まわりを上図のように締め上げることで、上半身にパワーを伝えています。これがきちんとできると、「ハラ」を締めた状態をつくることができ、突き技や打ち技などの威力を倍増させることができます。

 

同様に、施術においてもこの下半身から伝わる力を利用することで、腕や手で力まなくても必要十分な力を伝えることができるようになります。

 

事実、千唐流をベースにしている「快整体術」で施術されている方々は、ボディービルダーのように腕が丸太のような太さではない人が多いです。

しかし、クライアントの方からは、他院よりも「圧が浸透する」という声をお褒めの言葉を度々いただいています。

 

このように、武術(殺法)で培ってきた技が、整体術(活法)で活かされることが往々にしてあります。

整体師・セラピストの方々については、武術を学ぶとメリットが多いと思います。

 

 

今回は、施術をする側(セラピスト側)のお話です。

 

施術をした後、首や肩周りや上腕部が張って辛いという声を、同業の方から幾度か聞くことがあります。もしかしたらセラピストあるあるなのかもしれません。

 

おそらくクライアントの方の体が硬いので、圧を加えるために該当部分に力が入り過ぎてしまったものと思われます。

 

それだと施術すればするほど、施術者自身の体に良くない影響を及ぼしてしまうので、そのようになっている場合は自身のケアに注力する必要がありますよね。

 

実際にその方の施術している様子を見れば、その方が首や肩周りや上腕部が張って辛いのであろうということが、私は見ればたぶん分かると思います。

 

 

アフターケアをしっかりすることで対処することも良いと思うのですが、身体の操作方法を考え直したほうが最終的には楽かもしれません。

 

施術をした後、首や肩周りや上腕部が張ってしまう場合、おそらく施術中は腰の力や下半身の力を使えていない可能性があります。

「押すのは腕だから腰や脚は関係ないでしょう?」というご指摘をいただきそうですが、本当に関係ないと思われますでしょうか?

 

続きは次回に書きたいと思います。

それでは。

前回までは空手の稽古の話が続きましたが、整体関連のお話もして参りたいと思います。

 

空手の稽古を続けてやはり感じるのは、整体術(私の場合は中山隆嗣先生創始の「快整体術」)も体の操作方法について、千唐流(空手)と共通することが多いということです。

 

 

1つに、中心軸の意識です。

これは自分の姿勢を制御したり、対象部位にアプローチしたりする時などに意識をしますが、空手でしっかりと突くには体の中心軸を意識し、腰の力を使うことで、威力を増大させます。

 

同じように整体術で言えば、上記のイラストのように相手の背中を押圧するにしても、きちんと中心軸を意識して立たないと施術後に腰を痛める可能性があります。また、対象部位へのアプローチする時にもその部分の中心軸をとらえて押したり伸ばしたりすることで効く効かないに差が生じてしまいます。

 

2つに、柔らかい手が必要なことがあります。

空手の場合、手が硬いと相手と同化して技をかけたりすることが難しくなります。整体術の場合も同じで、手が柔らかくないと相手が抵抗してしまい、手技がうまく作用しません。

 

他にもいろいろとあると思いますが、またの機会に投稿したいと思います。

 

今週で五月連休も終わりますね。お休みのかたは有意義にお過ごしください。

 

 

前回の続きです。

 

相手の上段刻み突きを、尺骨側から受けても、

 

橈骨側から受けても、

 

相手を「崩す」という意識が重要です。軽く触れた程度では相手からの攻撃を防ぐことができないからです。

 

 

上記のように、相手の軸をずらして崩すことにより、二撃目の奥足からの回し蹴りを前に出せないようにします。受けをしっかり行うことで、二撃目も封じることができます。

 

自由組手の場合、意識が高揚してつい軽く触ってしまいがちになる人が多いようです。中山先生から対象者の人たちに適宜アドバイスがされます。

しっかり意識して相手を崩して、死に体にしてから中段逆突きを入れ、極めます。

 

 

 

千唐流は当てる空手なので、「裏三寸」(約10㎝)に到達するような意識で行います。今回は稽古なので、安全面を考慮し、体表に当てたら、イメージの中で裏三寸通すように意識します。

 

この日の稽古は以上で終わりました。

 

 

続いて、今度は相手が上段の刻み突きで攻撃してきたという状況設定で行います。

 

 

 

組手でも上段の刻み突きはよく使用されます。

ターゲットは「人中(じんちゅう)」、や「下昆(かこん)」を意識します。どちらも急所になるので、打突されると激痛が走ります。

 

前回は足技のため、相手との距離が今回よりもありましたが、突きや打ちなどの手技の場合、相手との距離が近くなるので技が発生してから到達するまでの時間が短くなることが多くなるため、どう対処するかについてもより瞬時に判断しなければなりません。そのあたりも一瞬での判断力が問われ、難しいところになると思います。

 

 

 

①と②の写真を載せましたが、

①は相手の小指側(尺骨側)から受けた場合、②は相手の親指側(橈骨側)から受けた場合の写真です。

 

相手の小指側から受けた場合(①の場合)も、親指側からの場合(②の場合)でも稽古は行いましたが、①の場合であれば、相手の背面を取ることができ、また相手の二の攻撃を防ぐことができます。私は刻み突きが来たときに無意識的に①の受け方をしていました。②より①の受け方のほうがその後の処理がやりやすいとイメージしていたのだと思います。

その後で②の場合の受け方の稽古も両方行ないました。

 

続きは次回に書きますね。

直真塾(じきしんじゅく)の稽古では「拍子」(ひょうし)を大切にしています。もちろん拍子だけではありませんが、今回はこの拍子に関係することを綴っていきます。

 

相手からの攻撃を受け、反撃する。この時にゆっくりと返していたのでは、相手から二の攻撃をもらってしまう可能性が高くなります。そのため、相手の突きや蹴りを受けたならば速やかに反撃に転じないといけません。千唐流では基本動作Ⅲ(基本動作と呼ばれる基本型の前に稽古する動き)で受け→突きの連携を鍛錬することになりますが、この時に受けてから突くまでの速度を限りなく1拍子(受けと突きで2拍子かかると遅いです)で行えるようにしていきます。

 

6月には東京都大会も控えており、組手試合も考慮に含めて稽古が行われました。

 

 

まず、両者ともに相対して構えをとります。基本的には中段(「水月」(すいげつ)=みぞおち)で構えることが多いのですが、写真右手側の人は、相手の中段に対する攻撃を誘っているので、両上肢の位置を高めにしています。

 

稽古には、様々な年齢層の人が参加しています。40歳以上のベテラン、大学生や社会人などの若手、中学生など。一般部には小学生は参加しておりませんが、小学生から移籍してきた中学生は大勢います。その子たちの瞳は純粋で、稽古に打ち込んでいる姿をみると嬉しくなります。

 

 

今回は相手の攻撃を受けてからの即反撃の稽古です。

上記の写真のように、受けをとらないと中段に回し蹴りを受けるシチュエーションです。

 

 

 

膝で受ける時は、写真のようにつま先を天井方向に上げるようにします。こうすることで、腓骨側(足の外側にある細い骨)の筋肉を締めることができ、蹴りのダメージを吸収することができます。そのため、相手の蹴りを脛骨側で受けないようにコントロールする必要があります。脛骨側で受けると、脛(すね)に当たるので、受けた側も痛みます。

また、膝受けする側(左)の肘も締めることによって蹴りに対するガードにもすることができます。

 

 

 

その後の足の着地位置も重要です。受けた後に即反撃をするので、土台となる下半身が安定するように位置取りを考えないといけません。相手の足の外側に着地してしまうと、反撃である中段逆突きのコースがとれにくくなってしまいます。

 

 

 

反撃の中段逆突きは、相手の中段(水月)を狙います。千唐流は寸止め空手ではありません。意識としては体の裏三寸(うらさんずん、一寸は約3センチ)に食い込ませる意識で行います。稽古で安全性を考え、実際に当て込むことはぜず、体表に当てたら、その後はイメージで裏三寸に到達するように行います。

 

その後に別の攻撃方法での稽古も行いましたが次回綴りたいと思います。

 

 

前回の投稿では、空手と整体は一見すると、真逆に思えるけれど実は共通することが多く、空手を稽古することにより整体術の修行にもなる、ということをお伝えさせていただきました。

 

私は千唐流空手道の直真塾(師範:中山隆嗣先生)にお世話になっております。

さて、ある日の稽古のことを書いてまいりますが、この日はフランスからの短期留学生が体験に来ていたので、稽古はそのフランスの留学生も含めた基本的な内容を稽古するグループと、一般的な内容を行うグループとに分かれて行われました。

 

この日は競技空手ではなく武術としての空手を研究する日でもありましたので、その場稽古→約束組手→自由組手といった通常行われることが多い稽古スタイルではなく、ひとつの武技を深めていく、突き詰めていくという直真塾独特の稽古スタイルで行っていきました。

 

具体的な稽古内容は次回に続きます。

 

 

 

最初に、整体のブログなのに、なぜ空手の稽古内容のことを書くのか・・・?と聞かれそうなので、念のため説明いたしますね。

 

活法術である整体術、これに相対して殺法である空手道(私は千唐流空手道を稽古中)は、一見すると癒すのと壊すのとで全く反対のものと思えてしまうかもしれません。

 

※千唐流空手道オフィシャルサイトはこちらから確認できます。

 

 

生理解剖医学に立脚せる空手道として知られている千唐流(空手道)は、初代宗家が医者であったもあり、体の構造をとても理解された上で体系立てられています。

 

いろいろ説明したいことはありますが、かいつまんでお伝えすると、弱点(急所)に効果的にアプローチすることで、一撃必殺(いちげきひっさつ)を狙えるというものになります。体の小さい人が大きな人を圧倒するには、筋肉だけではなく、「技」の力があるとより優位になります。

 

その生理解剖学的な技術を活法術に用いることができればどうでしょう?

「骨や関節をどの部分まで動かせば壊れる」ということが理解できれていれば、「骨や関節を緩めるにはこの程度まで動かすことができる」んだなということが理解できるようになります。

また、急所として使用しているツボ(経穴)は、活法的にアプローチをすれば診断点や治療点として活用することができます。

(もちろん医師免許を有していない場合は、医療行為はできません)

 

(※イラストが文章のイメージと少し異なりますがご了承ください。)

 

私が千唐流空手道に入門した経緯は上記の理由だけではありませんが、活法術と殺法術は両極端にあるようで共通している点が多数あり、片方で学んだことが他方で役に立つことが非常に多いです。(中心軸とか体幹など、これだけで1つのテーマになりそうです)

 

今日は時間が押してしまったので、続きは次回に書きたいと思います。