キャンプ猫、虎次郎 -16ページ目

キャンプ猫、虎次郎

キャンプ大好きパパしゃんとママしゃんと一緒に、いろんなところに行ってきます。
普段はお留守番がお仕事のメインクーン男の子です。

ども、虎次郎パパです。

虎次郎ママが筆無精で投稿が少ないので、パパの投稿ばかりです。

 

皆さん、自然に恵まれた場所に生息する毒虫のブユはご存じでしょうか?

今日は、ブユの怖さについて書きます。

 

キャンピングカーやキャンプなど、屋外レジャーの醍醐味はなんと言っても大自然の中での非日常の生活です。
しかし、大自然の中には市街地では見られないような生物がたくさんいます。


熊などに代表される人を襲う哺乳類。
噛まれると死に至ることもある毒蛇などの爬虫類。
そして、大自然の中でしか見られない噛まれると大変なことになりがちなブユ。

 

ブユは地方によってブヨやブトなどと呼ばれているようですが、正式名称はブユだそうなので、ここではブユで統一します。
ブユは3〜5ミリほどの丸みを帯びたハエのような昆虫で、被害は3月〜9月頃に多く見られるようです。

こいつがブユ

 

水がきれいな場所でしか繁殖出来ないため、キャンパーが大好きな自然豊かな場所は注意が必要ですし、活発な時期も多くのキャンパーが活躍する時期と重なりますね。
羽音がしないのでそばに寄ってきてもなかなか気づくことが出来ないようです。

また、飛翔が下手なので主に足首からスネの様な低位置の部分を狙ってきます。

 

ブユは蚊やアブと同じ吸血昆虫ですが、皮膚を刺して吸血する蚊やアブと違い皮膚を噛み切って吸血するので、被害に遭った箇所からは軽い流血が見られる場合もあります。
一番注意しなくてはいけないのが、吸血時に注入される毒素が蚊やアブと比べ格段に強い毒性を持つことです。

スズメバチのように刺されると死に至るようなことは無いようですが、噛まれた後の痒みや腫れ、そしてそれらに悩まされる期間が尋常ではありません。
噛まれた時はそれほどでもありませんが、翌日あたりから猛烈な痒みが襲ってきます。
それと同時に、噛まれた場所は熱を持ち、固く赤く大きく腫れ上がります。
猛烈な痒みは通常のかゆみ止めは全くと言って良いくらい効きません。
痒みが治まるまで早くて1〜2週間ほどかかるようですが、体質によってはそれ以上かかります。

この症例はまだ軽いと思います

 

私の場合、もともと喘息や花粉症を持つアレルギー体質ですが、それ以外では特に強いアレルギー症状が出たことはありません。
それなのに4年前に噛まれたうちの数カ所がいまだに痒みが残っているのです。
また、何らかのきっかけで(何がきっかけかわからないのですが)噛まれた場所が再び腫れ上がり激しい痒みがぶり返すときもあります。(これは数時間で収まります)

 

私は30年ほど前に夏の新潟の山中で1カ所ブユに噛まれた事はあるのですが、そのときは1週間ほどで完治したので痒みこそ強いものの、それほどヤバい虫だとは思っていなかったのです。
それ以降遭遇することは全くなかったので、ブユの存在は完全に忘れていました。

 

4年前のことです。雨がしとしと降る岡山県の「休暇村蒜山高原キャンプ場」でキャンプしたときです。
キャンプ場の受付には「ブユに注意するように」との張り紙はありました。
夕方に半袖に短パン姿で楽しんでいた焚き火と調理の終盤、自分の足に異変を感じました。
両足の足首からすねにかけて20カ所ほど赤く血が滲んでいるのです。
その時は特に痒みも感じていなかったので、たき火で爆ぜた火の粉でも当たって軽い火傷を負った程度に考えていました。
ただ、「熱い!」と言う感じは全くなかったので何かおかしいとは思っていました。

 

さて、帰宅後ブユの恐ろしさを知ることとなります。
なんとなく赤く腫れていた場所が、帰宅後猛烈に痒くなってきます。
その痒さはどんなかゆみ止めも全く効かず、掻きむしってしまい寝られないほどです。
翌朝には患部は赤く大きく固く腫れ上がりました。しかも腫れたのと掻きむしった状態が混ざり、本当に悲惨な状態、例えるなら、何か悪い皮膚病にかかったような見た目です。

 

それでも、過去にブユに噛まれ、1週間ほどで治まった経験から今回もその程度だろうと軽く見ており、そうこうしているうちに数ヶ月経過してしまいました。
しかし、治るどころか痒みが収まる気配は全くありません。
いろんな市販の痒み止めを試しますが効果はありません。
さすがにあまりにも治りが悪いので皮膚科を受診することにしました。
そこで下された診断が、急性痒疹です。
ブユの毒が私の体質に合わなかったのに加え、放置していたため治りが極めて悪く慢性化してしまったようです。

 

皮膚科の通院では、液体窒素で冷却した脱脂綿を患部に数秒ずつ当てる液体窒素療法に加え、内服の痒み止め、副腎皮質ホルモン配合の軟膏、ドレニゾンテープと言う貼り薬が処方されました。
数ヶ月皮膚科の通院を続けたのですが、残念ながら劇的な回復は見られませんでした。
また、処方される飲み薬も軟膏も貼り薬にもそれなりの副作用が見られたので通院による治療は諦め、自然治癒に望みをかけます。
2年後、3年後と徐々に患部の見た目が良くなり、痒みもかなり改善されました。
今年で4年目に入ります。患部の痒みは殆どなくなり見た目もほぼ普通の状態にまで戻りました。

 

しかし、最初の方でも書きましたが20カ所ほど刺された患部の一部が、今でも何かの拍子で強い痒みをぶり返しますし、赤く腫れ上がることもあります。

 

これも最初に書きましたが、ブユは水がきれいな場所でしか繁殖出来ないと言います。
水がきれいな場所は自然が豊かな場所です、つまりアウトドア好きが最も好む場所だとも言えます。
清流とブユはセットと言う事ですね。
また、ブユが活動する時間帯は主に朝方と夕方で、日中は活動しないとの情報もありますが、それは大きな間違いで特に湿度が高い日は、確実に一日中吸血活動します。
特効薬的な痒み止めは無いようですし、蚊取り線香はブユには全く効き目がありません。

被害を防ぐ方法はただ一つ、噛まれないようにする事です。
噛まれないようにするには、肌を露出させない事です。
ブユは黒や紺などの暗色を好み、白や黄色などの明るい色を嫌う傾向にあるので、明るい色の衣類を着用し、暑くても少なくとも朝夕は長袖と長ズボンで過ごしましょう。

また、足首など地面に近い場所を狙ってくるので靴下も必須です。
ブユに効果があるという塗るタイプの虫除けもありますが、汗で流れがちなのでこまめに何度も塗り直さないと効果が薄れ、そのわずかな場所を狙って襲ってきます。
ミント系の香りも苦手なようですが、それもこまめに何度も塗り直さなくてはいけません。
森林香という蚊取り線香に似たものも売られていますが、風が吹けば効果は激減しますし、森林香は強力な煙で害虫を寄せ付けなくするようですが、殺虫効果はありません。
私も持ち歩いているのですが、「ポイズンリムーバー」と言う患部の毒を抜き出す注射器のような道具もあります。

複数のカップが付いていて、患部に合わせて使い分けます

 

なかなか強力な吸引力です

 

毒を吸い出すのですから、蛇や蜂などの毒にも効果がありますが、効果が高いのは噛まれた直後です。直後ならかなりの効果があるのは間違いありません。

ですが、ブユに噛まれた事に気づくのは残念ながら、多くの場合患部が痒くなってからなので手遅れの場合が殆どです。

 

次に効果的な道具として、itchzapper(イッチザッパー)というものがあります。

30年ほど前に購入して、現在では中古市場でも入手困難なのですがこいつがなかなかの優れものなので紹介します。

 

ネズミみたいな形状で、左右に黒い目のようなものが見えますがこれが電源ボタンです。

9Vの角形電池1個で動作します。

左側のボタンが通常で、右側が弱のボタンとなります。

で、これがどう痒みに効果があるのかと言いますと

ボタンを押すとこの裏側の金属部分が発熱します。

製品の説明では「圧縮熱」で虫の毒素を中和するとあります。

圧縮熱なんて聞いたことがありませんが、早い話、タンパク質でできている毒素の主成分の酵素は43度で熱変成して毒素としての効果が弱くなると言う原理を用いているわけです。

蚊に刺されたら熱いお湯をかけたりたばこの火を近づけたりすると言う民間療法(正直たばこの方は知らないのですが)を商品化したようなものですね。

 

確か当時の価格はおよそ1万円ほどだったと思います。

正直かなり高いと思ったのですが、圧縮熱という胡散臭くも魅力的な言葉に惹かれてつい買ってしまいました。

 

ところがこいつ、かなり優秀なんですよ。

患部に金属部分を当ててボタンを押すと、かなりの熱を持ちます。

これが我慢できるギリギリの熱さなので、初めての人はみんな顔をしかめます。

でも、この治療でほぼ確実に痒みが起こらなくなります。

 

似たような後発商品で「カユミトーレ」というのがあり、これも生産終了品なのですがこれはまだ中古市場でなんとか入手できるみたいです。

でも、使った感じではitchzapperよりちょっと効き目が弱いかな?と思います。

9Vのitchzapperと比べ、こちらは単4電池2本、3Vと言うのも原因かもしれません。

これらは効果があるのにになぜ流通しないのか?

恐らくですが、熱で痒みが取れるわけがないと言う思い込み、もしくは日本人は薬が大好きというのがあるのでは無いかと思っています。

 

さて、これらの近代兵器も、やはり噛まれてから時間が経過するほど効果は薄れてしまいます。

 

そうなると、噛まれないようにするためにはブユが発生する場所に近寄らないか、極力肌を露出させない事が一番確実で効果的な方法となります。

 

先日、「休暇村奥大山」に行き、ブユが非常に多いと評判の「鏡ヶ成キャンプ場」で一日過ごしてきました。
本当に自然が豊かで美しく、標高も900mほどあり涼しく過ごせる素晴らしいキャンプ場なので、仮にブユがたくさん出現しても行きたくなる場所なのです。
受付でもやはり、すでにブユの被害が出ていると注意を受けました。
それに加え、雨上がりのムシムシしたブユが最も好む一日でしたが、肌の露出を極力抑えて過ごしたところ、ブユの被害は全くありませんでした。奥さんは、食器を洗いに行ったときに洗い場で靴下の上部の肌が露出したところを一カ所やられちゃいました。

 

症状の強さには個人差があると思いますが、仮に軽く済んだとしてもブユは普通の虫刺されとは比較できないほどの症状が現れ、時として歩けなくなるほどの症状に見舞われることがあるので、ただの虫刺されと軽視せず、ブユ対策は万全にして出かけるようにして、少しでも異常を感じたら早めに皮膚科を受診することを強くお勧めします。